赤倉
火山・岩体名
- 赤倉(カルデラ) (あかくら)
地層名
- 赤倉(カルデラ)
- みみずく山デイサイト(大竹,2000)
- 管ノ平層(田口,1961)
- 奥羽山層(森本,1941)
主要な位置 (世界測地系)
- 標高: 766m
- 緯度: 38°42′55″N
- 経度: 140°36′24″E 奥羽山
- 所在都道府県: "宮城,山形 MIYAGI, YAMAGATA"
- 1/20万地勢図: 新庄 SHINJO
- 1/5万地形図: 鳴子 NARUKO
形式・構造
- カルデラ及びカルデラ埋積堆積物,溶岩ドーム
活動年代
- カルデラは300万~200万年前に活動.後カルデラ火山の活動は約200万年前
主な岩石
- デイサイト
新規追加の根拠
- "大竹(2000)によると,赤倉カルデラはカルデラ形成火砕流堆積物である奥羽山層を,凝灰岩質の湖成堆積物である管の平層が覆い,管の平層と同時期に水冷破砕構造を持つ,みみずく山デイサイトが後カルデラ火山として活動したと考えられている.赤倉カルデラの形成時期(約3-1.4Ma)は第四紀に入る可能性があり,後カルデラ火山活動であるみみずく山デイサイト(約2Ma)が新基準の第四紀に入るため抽出した.田口(1975)や資源エネルギー庁(1976)は,中新世に区分している.奥羽山層:3.88±0.29,3.07±0.23Ma(K-Ar: 大竹,2000) 1.0±0.3Ma(FT: Kondo et al., 2004),管の平層:0.82,1.1Ma(FT: NEDO,1990),1.3?1.4Ma(花粉分析より:NEDO,1990)).奥羽山層のデイサイト溶岩(採取位置から,みみずく山デイサイトと考えられる):2.0±0.3Ma (K-Ar: Kondo et al., 2004).なお,大竹(2000)は,奥羽山層のK-Ar測定用試料が変質を被り古い異質岩片が入っていたことから,K-Ar年代をおおよその目安として考えるべきだと指摘しており,管の平層の形成時期(NEDO, 1990)を考えると,赤倉カルデラ形成時期は約3-1.4Maの間としている."
引用文献
- 田口一雄 1975 5万分の1地質図「鳴子」および説明書. 山形県 14p
- 資源エネルギー庁 1976 広域調査報告書-栗原地域-(昭和50年度) 52p
- 新エネルギー・産業技術総合開発機構 1990 地熱開発促進調査報告書No.23--最上赤倉地域--,,xxvi 808p
- 大竹正巳 2000 栗駒南部地熱地域,赤倉カルデラの層序と火砕流噴出.陥没様式. 地質学雑誌 106 205-222
- Kondo, H., Tanaka, K., Mizuochi, Y., Ninomiya, A. 2004 Long-term changes in distribution and chemistry of middle Miocene to Quaternary volcanism in the Chokai-Kurikoma area across the Northeast Japan Arc. The Island Arc 13 18-46