七ツ森
火山・岩体名
- 七ツ森カルデラ (ななつもり)
地層名
- 七ツ森カルデラ
- 大畑山溶岩類(長谷中・青木,1995),赤崩山溶岩類(長谷中・青木,1995),上嘉太神溶岩(長谷中・青木,1995)
- 七ツ森溶岩(長谷中・青木,1995)
- 宮床凝灰岩(北村ほか,1983)
主要な位置 (世界測地系)
- 標高: 620.9m
- 緯度: 38°26’10″N
- 経度: 140°45’55″E 赤崩山
- 所在都道府県: 宮城 MIYAGI
- 1/20万地勢図: 仙台 SENDAI
- 1/5万地形図: 吉岡 YOSHIOKA
形式・構造
- カルデラ,カルデラ埋積堆積物および後カルデラ火山
活動年代
- 約250万?~160万年前
主な岩石
- デイサイト,安山岩
新規追加の根拠
- 長谷中・青木(1995)によれば,七ツ森カルデラは,カルデラ形成に伴う火砕流の噴出によって宮床凝灰岩が形成される.カルデラ径生後にカルデラ湖堆積物として,若畑層が堆積し,後カルデラ火山活動で,七ツ森の溶岩円頂丘群(七ツ森火山岩:北村他,1983),次に赤崩山・大畑山(赤崩山安山岩と上嘉太神デイサイト:北村他,1983)が活動したと考えられる.七ツ森カルデラ形成の時期は不明であるが,その後の後カルデラ火山活動の年代が約1.6-2.3Maと,新基準の第四紀に入るので抽出した.
引用文献
- 北村 信・大沢穠・中川久夫 1983 吉岡地域の地質,地域地質研究報告(5万分の1地質図幅) 地質調査所
- 北村 信・石井武政・寒川 旭・中川久夫 1986 仙台地域の地質,地域地質研究報告(5万分の1地質図幅) 地質調査所
- 大沢穠・三村弘二・久保和也・広島俊男・村田泰章 1987 20万分の1地質図「仙台」 地質調査所
- 今田 正・大場 与志男 1989 船形火山の火山地質,御所山--
- 八島隆一 1990 東北日本弧における鮮新世火山岩のK-Ar年代--阿闍羅山安山岩,青ノ木森安山岩七ツ森デイサイト笹森山安山岩-- 地球科学 44 150-153
- 檀原 徹・岩野英樹・山下 透・糟谷正雄 1993 仙台層群広瀬川凝灰岩層のFT年代(演旨) 日本地質学会第100年学術大会講演要旨 264
- 宮城県 1994 土地分類基本調査「関山峠」,土地分類基本調査,1:50,000. 総合学術調査報告 15-32
- 長谷中利昭・青木亮 1995 七ツ森カルデラの提唱とカルデラ形成モデル 「平成6年度深田研究助成」研究報告 155-173
- 三村弘二 2001 東北日本火山フロントに沿う七ツ森火山岩,神室岳及び青麻火山のK-Ar年代 地質調査研究報告 52 303-313