岩手山  IWATE-SAN
火山名
岩手山
日本の火山(第2版)の番号
142.b
読 み
いわてさん
別 名
南部富士、岩手富士、岩鷲山、岩珠山、奥の富士、霧山岳
標 高
薬師岳、2038 m
日本測地系
39°50′59″N
141°00′16″E
都道府県
岩手 IWATE
世界測地系
39°51′09″N
141°00′04″E
1/20万地勢図
(国土地理院)
秋田、盛岡
AKITA, MORIOKA
1/5万地形図
(国土地理院)
八幡平、雫石、沼宮内、盛岡
HACHIMANTAI, SHIZUKUISHI, NUMAKUNAI, MORIOKA
主な1/2.5万地形図
(国土地理院)
松川温泉、篠崎、大更、姥屋敷
MATSUKAWA ONSEN, SHINOZAKI, OOBUKE, UBAYASHIKI
火山 の 型式
成層火山
主 な 岩 石
玄武岩、安山岩
活 動 時 期
約70万年前以降
噴火災害記録

1686年 3月 25?日-4月 噴火:降灰、ラハール(火山泥流)[11月まで山頂火口の噴気活動継続か?]
1732年 1月 21-27日 噴火:北東山腹、 溶岩流(焼走り溶岩)
1919年 7月 15日 水蒸気噴火(西岩手の大地獄谷):降灰、新火口形成
1930年代中頃-1970年代初め 山頂火口からの噴気活動活発  
 (1939、1959、1967、1972年、特に活性化した時期あり)
1998年 2月から 岩手山西側を中心として群発地震、地殻変動観測。
1998年 9月 3日 岩手県内陸北部地震:地震断層出現、その後震源域縮小、地震回数激減
1999年 3月 噴気活動活発化(西岩手)、2003年には低下

補 足
玄武岩〜安山岩からなる大型の火山で、西岩手カルデラを中心とする西岩手火山とその東側の円錐形をした東岩手火山に区分される。約30万年以降、現在に至るまでに山体崩壊と火山体の再生を何度も繰り返してきた。東岩手山頂の薬師火口(直径約500 m)内には比高約60mの妙高岳中央火口丘と直径30 m、深さ約20 mの御室火口が開いている。東岩手火山では1732年に北東部の山腹に側火口が開き、焼走り溶岩流を噴出した。最近では1998年から群発地震とともに地殻変動が始まり、西岩手では噴気活動が活発化した。この間、噴火の危険性があるとして入山が規制されていたが、2004年に解除されている。1919年を除くと、最近の噴火活動は東岩手で発生している。 

 

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