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活断層・地震研究セミナー

研究者間の意見交換,議論を目的とした公開セミナーです.
一般の方でも聴講可能ですが,内容は専門家向けです.産総研では立ち入りに手続きが必要ですので,外部の方で聴講を希望される場合,予め問い合わせページからご連絡ください(報道,行政機関の方は,所属もお知らせ下さい).折り返し,当日の入館手続きをご連絡させていただきます.

2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度

第147回 6月22(金) 14:00-15:00 国際セミナー室(7-8-326)

津波堆積物の分布から求めた12世紀北海道南西沖地震の断層モデル

Fault model of the 12th century Hokkaido Nansei-oki earthquake estimated from tsunami deposits distribution

講演者:伊尾木 圭衣(海溝型地震履歴研究グループ)

津波堆積物調査より,北海道奥尻島南部や北海道南西部の檜山沿岸には,繰り返し津波が襲来していることがわかった.この地域では1993年北海道南西沖地震による津波を超えるような高い場所,より内陸側に津波堆積物が残されている.本研究では12世紀頃の地震について,津波堆積物の分布と計算された津波浸水域を比較し,断層モデルを構築した.推定された断層モデルは Mw 7.9 と計算され,1993年北海道南西沖地震と1983年日本海中部地震の間をつなぐ場所に位置する.

第146回 6月15(金) 14:00-15:00 国際セミナー室(7-8-326)

四国地方の固着のゆらぎと微動活動の関係

Relation between the coupling and tremor rates in the transition zone around the Shikoku region

講演者:落 唯史(地震地下水研究グループ)

四国地方の地下ではプレート間の固着により応力蓄積が進行している.固着域の下端では強い固着を維持できないため,固着速度は時間変化する.この時間変化のうち特に規模の大きいものがスロースリップイベント(SSE)で,SSEと深部低周波微動との時空間的同期はよく知られている.しかしイベントの期間に限定しなくとも微動活動との関係を議論することはできる.この立場から「固着のゆらぎと微動活動の関係」を定量的に評価した.

第145回 6月1(金) 14:00-15:00 国際セミナー室(7-8-326)

Fault rock rheology at the depth limits of the seismogenic zone

講演者:Verberne Berend(地震テクトニクス研究グループ)

The material-physical processes responsible for fault stability transitions pertaining to the depth limits of the seismogenic zone remain enigmatic. Using experiments and microstructural analysis of simulated calcite faults, and an existing micromechanical model, I argue that changes in the intergranular compaction rate are key to transitions in fault stability. At shallow crustal levels, the stable-to-unstable transition may involve nanocrystalline particles, which show unusual rheological properties. Towards the base of the seismogenic zone, slip stability is controlled by the onset of dilatation. Under these conditions an instability may develop when intergranular creep is not fast enough to avoid cavitation and shear zone failure.

第144回 5月18(金) 14:00-15:00 国際セミナー室(7-8-326)

南海トラフ付加体における原位置透水係数の推定とそのスケール依存性について

In situ permeability and scale-dependence of an active accretionary prism determined from cross-borehole experiments

講演者:木下 千裕(地震地下水研究グループ)

岩石中の透水係数は間隙流体の移流や拡散に大きく寄与し,地震発生メカニズムを解明するうえで重要なパラメータである.しかしながら沈み込み帯近傍で原位置透水試験が行われる例は少ない.本研究では南海トラフ地震発生帯掘削計画の一環として熊野灘沖合に設置された長期孔内観測システム(LTBMS)の水圧計が周辺の掘削作業時に伴って大きく変化していることを受け,クロスホール透水試験に見立て,原位置透水係数の推定を行った.本発表では以上の結果に加え,先行研究(室内実験や数値シミュレーション)との比較により見えてきた透水係数のスケール依存性について紹介する.

第143回 5月11日(金) 14:00-15:00 国際セミナー室(7-8-326)

高知県における津波堆積物調査

Paleotsunami studies in Kochi Prefecture.

講演者:谷川 晃一朗(海溝型地震履歴研究グループ)

南海トラフの過去の巨大地震の履歴や破壊領域は,歴史記録だけでなく地震・津波の地質学的痕跡の情報にも基づいて推定されている.しかし,南海トラフ西部では依然として地震・津波の地質学的研究が少なく,履歴解明の根幹となる年代データも質・量ともに不十分である.そのような背景から,筆者らは高知県の東洋町,南国市,高知市,四万十町,黒潮町の沿岸低地で津波堆積物調査を実施している.本発表では,それらの概要を紹介する.