ホーム > 活動状況 > 活断層・地震研究セミナー

活断層・地震研究セミナー

研究者間の意見交換,議論を目的とした公開セミナーです.
一般の方でも聴講可能ですが,内容は専門家向けです.当面の間はTeamsを用いたオンラインで開催いたします.外部の方で聴講を希望される場合,予め問い合わせページからご連絡ください.

2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度

第233回 5月21日(金) 14:00-15:00 オンライン(Teams)

数値シミュレーション研究による大地震発生メカニズムの探究

Study on physical mechanisms of large earthquake generation using numerical simulations

講演者:浦田 優美(地震テクトニクス研究グループ)

大地震現象の理解・発生メカニズムの解明に向けて,数値モデル・シミュレーション研究を主軸に研究を進めてきた.断層破壊過程の基礎的な研究では,大地震に至る要因の一つと考えられている,thermal pressurization(摩擦発熱による間隙水圧上昇による断層摩擦の弱化)が断層の破壊伝播過程に与える影響を定量的に明らかにした.基礎的な研究に加え,岩石摩擦実験や自然地震のデータを基にしたモデリング研究にも取り組んできた.岩石実験の不安定すべり時のデータから摩擦パラメータを推定する手法を提案し,摩擦パラメータが累積変位量と載荷速度に依存することを示した.また,2016年熊本地震の前震—本震系列を再現するために必要となる背景応力場と断層摩擦パラメータの条件を求めた.本発表では,これらの研究内容を簡単に紹介したい.