部門長挨拶

年度当初のご挨拶

2017年4月17日

研究部門長 桑原 保人

部門長2017年度は産総研第4期中期計画(2015年~2020年)の3年目の中間地点になります.当部門では引き続き,1)アジア地域を含めた地震・火山活動に関わる地質情報等の整備,2)地震・火山活動と災害の誘因となる事象の評価・予測手法の開発,3)主に放射性廃棄物の地層処分の安全規制に必要とされる長期的な地質変動の評価・予測手法の開発および知見の整備を進め,またそれらの成果の社会への橋渡し,人材育成を進めることで,安全で安心な社会づくりに貢献していく所存です.
 昨年2016年は熊本地震による甚大な被害を経験し,活断層で起こる地震が注目された年でした.地震後の調査で,地震の起こり方の理解や,活断層近傍での被害軽減のための研究課題が明らかになりました.また昨年は熊本地震以外にも,10月の阿蘇山の噴火などの緊急調査も実施しました.産総研地質調査総合センターでは,独法化以前の地質調査所時代から一貫して,規模の大きな地震,火山噴火があった場合は,それがどのような現象であったかを明らかにするための緊急調査を必ず実施していますが,近年このような緊急調査が増加傾向にあります.今後これがどのように推移していくのかは不明ですが,緊急調査は,これによってしか得られない貴重な教訓を得ることができるものとして,非常に重要な研究活動だと考えています.
 私たちは,常日頃の確実な調査研究の進展と同時にこのような緊急調査を合わせて,最初に述べました安全で安心な社会づくりに貢献するための活動を続けていく所存です.
 引き続き,皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます.