部門長挨拶

年度当初のご挨拶

2018年4月

研究部門長 桑原 保人

部門長2018年度は産総研第4期中期計画5カ年(2015年~2020年)の4年目になります.当部門では引き続き,1)アジア地域を含めた地震・火山活動に関わる地質情報等の整備,2)地震・火山活動と災害の誘因となる事象の評価・予測手法の開発,3)主に放射性廃棄物の地層処分の安全規制に必要とされる長期的な地質変動の評価・予測手法の開発および知見の整備を進め,またそれらの成果の社会への橋渡し,人材育成を進めることで,安全で安心な社会づくりに貢献してまいります.また,2020年から始まる第5期中期計画に向けた準備も開始することになります.

2018年は1月に草津白根山の噴火,3月に霧島山新燃岳の噴火,また4月9には島根県西部でM6.1の地震の発生もあり,当部門ではそれぞれ緊急調査等の対応を行い,迅速な情報発信に努めてまいりました.これらの災害で起こったことが示すように地震火山活動の予測は困難で,このような状況は一朝一夕には解決できないのが現状です.しかし毎回得られる情報は確実に高度化し,現象の理解は深まっており,これらのデータの着実な蓄積が今後の災害軽減に役立つものと信じて研究に取り組んでおります.一方,社会全体の変化のスピードは早く,当部門を取り巻く環境の変化も様々あるのも現状です.私たちは,社会からの要請の変化にも的確に対応し,災害の多い日本列島の社会基盤を支えるために役に立つ情報を生産できるような方策を考えながら,これからも研究活動を続けていく所存です.

本年度,部門では6名の新人を迎えることができました.引き続き,皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます.