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研究成果 Research Result

研究最新情報

雑誌掲載

2024/05/20

科学雑誌「ニュートン別冊 科学名著図鑑第2巻」に首席研究員 近江谷克裕著書「ふしぎ!光る生き物大図鑑」が選ばれ掲載されました。

掲載誌名:ニュートン別冊 科学名著図鑑第2巻
株式会社ニュートンプレス発行 2024年5月8日発売



小中学生向きに、日本でみられる“光るいきもの”を中心に、世界の”光る生きもの“の大図鑑です。現在、わかっている光る仕組みも詳しく解説しています。

バイオメディカル研究部門
首席研究員
近江谷克裕

受賞

2024/04/05

公益社団法人 日本農芸化学会2024年度 トピックス賞受賞

バイオメディカル研究部門 総括研究主幹・関口勇地は島津製作所と共同で発表した演題が日本農芸化学会2024年度大会(設立100周年記念大会)でトピックス賞を受賞いたしました。

演題:
ゲノム情報から予測した大規模タンパク質量情報と質量分析による広範囲な原核微生物の迅速同定

発表者:
産業技術総合研究所 関口勇地、Tourlousse Dieter、大橋明子、濱嶋麻裕、三浦大典
島津製作所 寺本華奈江、山田賢志、岩本慎一、田中耕一


バイオメディカル研究部門
総括研究主幹
関口勇地

プレスリリース

2024/01/26

産総研プレスリリース
生分解性プラスチックは深海でも分解されることを実証
-プラスチック海洋汚染問題の解決に光明-

発表者:
東京大学 大学院農学生命科学研究科
海洋研究開発機構
群馬大学 大学院理工学府分子科学部門
製品評価技術基盤機構
バイオメディカル研究部門 生体分子創製グループ 中山敦好


詳細プレスリリース記事はこちらよりご覧ください。

バイオメディカル研究部門
生体分子創製研究グループ
中山敦好

プレスリリース

2023/12/5

産総研プレスリリース
理論タンパク質量情報を活用した新しい微生物種同定技術
-20万件の原核微生物ゲノム情報をもとに、質量分析により多様な原核微生物種を迅速同定-

発表者:
バイオメディカル研究部門 総括研究主幹 関口勇地
株式会社 島津製作所

概要:
環境中には多様な原核微生物(バクテリア、アーキア)が存在しており、ヒトや動物などの健康、食品などの品質、環境浄化や地球上の物質循環に極めて密接に関係しています。このため、感染症の臨床診断、食品の衛生管理、環境衛生の評価などにおいて、それら微生物を培養、分離した後、分類学的に同定する検査が広く実施されています。
本研究では、質量分析技術を利用し、従来不可能であった多様な原核微生物種の迅速同定を可能にする技術を開発しました。本技術では、原核微生物のゲノム情報から推定した大規模理論タンパク質量データベース構築と質量分析結果の解析アルゴリズム開発により、未培養微生物を含む多様な原核微生物種の迅速同定を実現しました。マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法(MALDI-TOF MS)による菌体構成物の質量分析に基づく迅速微生物同定法のための従来にない解析プラットフォームであり、従来の培養菌体を利用した実測質量データベースと比較して、同定可能な微生物種が10倍以上増加しました。また、従来不可能であった未培養微生物の迅速同定も可能になります。本技術は、多様な微生物の迅速同定に役立つため、ヒトや動物などの感染症原因微生物の特定、食品分野の微生物検査、環境微生物分析の高度化、迅速化のみならず、有用微生物のスクリーニングなどの研究開発の高度化、迅速化に貢献します。
この技術の詳細は、2023年12月5日に「Genome Biology」誌に掲載されました。  

詳細プレスリリース記事はこちらよりご覧ください。

バイオメディカル研究部門
総括研究主幹
関口勇地

受賞

2023/10/19

令和5年度産業標準化貢献者表彰(産業技術環境局長表彰)受賞

受賞者:
バイオメディカル研究部門 生体分子創製研究グループ 中山敦好

主な功績:
欧州主導で作成された海洋生分解関連のISO規格の問題点を整理。大幅な試験期間短縮、再現性を向上させた新規海洋生分解試験法を開発。技術コンサル等を通じた国内企業への普及に加え、生分解に影響を及ぼす因子や海水採取時の注意点、保管についても示すことにより、多くの企業や研究機関で設備が導入され、新規生分解材料の開発への貢献は大。今まで実施困難であった実海域浸漬試験法を簡易化した新手法も開発し、ISO/TC61(プラスチック)/SC14(環境側面)/WG2(生分解度)に我が国から提案、どちらも100%の賛同率を獲得し、CD(委員会原案)18957(好気的海水生分解加速試験)及びDIS(国際規格原案)16636(水環境下崩壊度試験)のプロジェクトリーダーとしてISO化に尽力。

詳細はこちらよりご覧ください。

バイオメディカル研究部門
生体分子創製研究グループ
中山敦好

プレスリリース

2023/4/24

産総研プレスリリース
タンパク質が変性して小さくなることを発見
-タンパク質の新常識、抗体医薬品の安定化技術への応用期待-

発表者:
長浜バイオ大学バイオサイエンス学部 今村比呂志 助教
バイオメディカル研究部門 本田真也 招聘研究員

概要:
 タンパク質は変性すると、例外なく分子のサイズが拡大するものと、これまで考えられていました。しかし、この教科書的な常識を覆し、変性したのちに回転半径が小さくなるタンパク質が存在することを発見しました。そして、そのタンパク質とは、研究用途にも医療用途にも非常に重要である抗体(イムノグロブリンG)だったのです。
 本研究では、「サイズ排除クロマトグラフィー連結式小角X線散乱法(SEC-SAXS)」という新しい分析法を利用して、抗体を酸に浸すと、Y字の形をした天然構造から、より小さな球状構造に変化することを明らかにしました。タンパク質科学における従来の経験則では説明できないため、本田招聘研究員らのチームは、この現象を解釈するための新しいモデルを提案しました。このモデルは、抗体以外の他の大型タンパク質(マルチドメインタンパク質)でも同じことが起こる可能性を示していることから、今回の研究はタンパク質科学上の重要な成果と言えます。変性して小さくなる抗体の生物学的な意味は十分明らかになっていませんが、胃内での消化耐性向上(受動免疫の促進)、抗体生産細胞からの分泌(生産性の向上)などとの関連が考えられています。
 この研究成果の詳細は、2023年4月24日付でアメリカ化学会が発行する学術誌「The Journal of Physical Chemistry Letters」に掲載されました。

詳細プレスリリース記事はこちらよりご覧ください。

バイオメディカル研究部門
本田真也

受賞

2023/4/21

2022年11月11日~大阪産業創造館で開催された産業技術支援フェア in KANSAI 2022-ものづくり×「いのちに力を与える」に出展した生体分子創製研究グループ 日野彰大、川崎典起、中山敦好のパネル「光による生分解性プラスチックの分解制御」がInteresting Panel賞を受賞しました。

パネルタイトル:光による生分解性プラスチックの分解制御
発表者:
バイオメディカル研究部門 生体分子創製研究グループ
日野彰大、川崎典起、中山敦好



研究成果

2023/4/19

生体分子創製研究グループ 氷見山幹基の研究成果がBioconjugate Chemistry誌に掲載され、Supplementary Coverに採用されました。

論文:
Himiyama, T., Hamaguchi, T., Yonekura, K., Nakamura, T.:Unnaturally Distorted Hexagonal Protein Ring Alternatingly Reorganized from Two Distinct Chemically Modified Proteins. Bioconjugate Chem., 34(4), 764-774 (2023). 詳細

成果概要:
タンパク質の集合状態や形状の改変を、人工分子の化学修飾により実現しました。六角形リング状タンパク質集合体を解離するアミノ酸変異を導入し、2種類の解離変異体をデザインしました。続く化学修飾によって人工分子を結合し、タンパク質間相互作用を再構築して2種類の変異体により構成される人工の集合様式に再編成しました。この人工タンパク質集合体は、東北大学の濵口祐准教授と理化学研究所/東北大学の米倉功治グループディレクター/教授によるクライオ電子顕微鏡観察によって、野生型タンパク質の正六角形から歪められた独特の形状を持ち、中で2種類の変異体が交互に並んでいることが明らかになりました。この研究により、従来のアミノ酸変異ではアクセスが困難だった人工タンパク質集合体の構築が可能になり、今後の応用に期待が持たれます。この技術の詳細は2023年4月19日にBioconjugate Chemistry誌に掲載され、Supplementary Coverに採用されました。交互リング状タンパク質の集合構造を鳥の巣に見立てています。

バイオメディカル研究部門
生体分子創製研究グループ
氷見山幹基

2023年度 新人職員紹介

脳遺伝子研究グループ 丸山迪代

 脳遺伝子研究グループに配属されました丸山迪代 (みちよ) と申します。私は学生時代、「生き物はどのように季節変化を感じとって環境に適応しているのか」について研究していました。生命現象のメカニズムの根底に迫るようなテーマですが、実は、私がこの研究に興味を持ったきっかけは、冬の時期に気分が落ち込む「冬季うつ病」の問題を解決したいと思ったことでした。「冬になるとなんとなく気分が落ち込む」「春が来ると気分が晴れやかになる」といった季節に伴う精神状態の変動は、誰しもが少なからず感じているのではないでしょうか。私もこうした変化を感じていた一人で、「季節を感じ取るしくみが解明されれば、冬季うつ病の問題解決に貢献できるのではないか」と考え、季節感知のしくみを研究してきました。
 今後、産総研では、女性が月経前の時期にイライラしたりうつ状態になったりする「月経前症候群 (PMS)」に着目した研究を行いたいと考えています。PMSも、多くの女性 (と、その周囲の男性も) が悩まされている問題かと思います。PMSはどのようなしくみで起こるのか、どういった人がPMSになりやすいのか、現在行われている病院での投薬治療よりも、もっと気軽に行えるような副作用の少ない緩和法はないか・・など、様々な方面の方々と一緒に研究したいと考えています。これまでと大きく異なるテーマ・環境の中で、まだまだ至らぬ点も多いかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

脳遺伝子研究グループ
丸山迪代