特筆すべき成果 2023年
2023/12/5『産総研プレスリリース』
理論タンパク質量情報を活用した新しい微生物種同定技術
-20万件の原核微生物ゲノム情報をもとに、質量分析により多様な原核微生物種を迅速同定-
発表者:
産業技術総合研究所 関口勇地
株式会社 島津製作所
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関口勇地
2023/10/19『受賞』
令和5年度産業標準化貢献者表彰(産業技術環境局長表彰)受賞
受賞者:産業技術総合研究所 中山敦好
主な功績:
欧州主導で作成された海洋生分解関連のISO規格の問題点を整理。大幅な試験期間短縮、再現性を向上させた新規海洋生分解試験法を開発。技術コンサル等を通じた国内企業への普及に加え、生分解に影響を及ぼす因子や海水採取時の注意点、保管についても示すことにより、多くの企業や研究機関で設備が導入され、新規生分解材料の開発への貢献は大。今まで実施困難であった実海域浸漬試験法を簡易化した新手法も開発し、ISO/TC61(プラスチック)/SC14(環境側面)/WG2(生分解度)に我が国から提案、どちらも100%の賛同率を獲得し、CD(委員会原案)18957(好気的海水生分解加速試験)及びDIS(国際規格原案)16636(水環境下崩壊度試験)のプロジェクトリーダーとしてISO化に尽力。
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中山敦好
2023/9/26『産総研プレスリリース』
昆虫は「変態」で腸内共生細菌とそのすみかのかたち・はたらきを切り替える
-幼虫は菌の保持と自身の成長のために、成虫では食物消化吸収と繁殖のために-
発表者:
産業技術総合研究所 森山実、二橋亮、深津武馬
東京大学大学院理学系研究科 大石紗友美
日本学術振興会特別研究員 水谷雅希
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森山実

二橋亮

深津武馬
2023/7/21『受賞』
第24回国際マイコプラズマ学会(The International Organaization for Mycoplasmology, IOM) The Louis Dienes Award 受賞
演題:Adaptive laboratory evolution of JCVI-syn3.0B to low temperature
受賞者:
水谷雅希、古賀隆一、深津武馬、柿澤茂行
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2023/7/4『受賞』
2023年度日本進化学会 教育啓発賞 受賞
昆虫類と微生物の共生進化に関する一般向け著書・講演・教育活動を通した啓発
受賞者:
産業技術総合研究所 深津武馬
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深津武馬
2023/6/17『受賞』
2023年度日本動物学会 動物学教育省 受賞
昆虫類と微生物の共生関係および共進化の重要性の一般社会および小・中・高校生への普及活動
受賞者:
産業技術総合研究所 深津武馬
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深津武馬
2023/4/24『産総研プレスリリース』
タンパク質が変性して小さくなることを発見
-タンパク質の新常識、抗体医薬品の安定化技術への応用期待-
発表者:
長浜バイオ大学バイオサイエンス学部 今村比呂志 助教
産業技術総合研究所 本田真也
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本田真也
2023/4/21『受賞』
2022年11月11日~大阪産業創造館で開催された産業技術支援フェア in KANSAI 2022-ものづくり×「いのちに力を与える」に出展した日野彰大、川崎典起、中山敦好のパネル「光による生分解性プラスチックの分解制御」がInteresting Panel賞を受賞しました。
パネルタイトル:光による生分解性プラスチックの分解制御
発表者:日野彰大、川崎典起、中山敦好
2023/4/19『研究成果』
氷見山幹基の研究成果がBioconjugate Chemistry誌に掲載され、Supplementary Coverに採用されました。
論文:
Himiyama, T., Hamaguchi, T., Yonekura, K., Nakamura, T.:Unnaturally Distorted Hexagonal Protein Ring Alternatingly Reorganized from Two Distinct Chemically Modified Proteins. Bioconjugate Chem., 34(4), 764-774 (2023). 詳細
成果概要:
タンパク質の集合状態や形状の改変を、人工分子の化学修飾により実現しました。六角形リング状タンパク質集合体を解離するアミノ酸変異を導入し、2種類の解離変異体をデザインしました。続く化学修飾によって人工分子を結合し、タンパク質間相互作用を再構築して2種類の変異体により構成される人工の集合様式に再編成しました。この人工タンパク質集合体は、東北大学の濵口祐准教授と理化学研究所/東北大学の米倉功治グループディレクター/教授によるクライオ電子顕微鏡観察によって、野生型タンパク質の正六角形から歪められた独特の形状を持ち、中で2種類の変異体が交互に並んでいることが明らかになりました。この研究により、従来のアミノ酸変異ではアクセスが困難だった人工タンパク質集合体の構築が可能になり、今後の応用に期待が持たれます。この技術の詳細は2023年4月19日にBioconjugate Chemistry誌に掲載され、Supplementary Coverに採用されました。交互リング状タンパク質の集合構造を鳥の巣に見立てています。


氷見山幹基