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研究グループ紹介 Group Introduction

バイオ分子モダリティ研究グループ(関西センター)

◇研究紹介◇

私達のグループでは、脳機能や生理活動の計測による聴覚や情動の評価方法の開発や、蛋白質を利用した高性能な機能分子の開発を行っています。日々の生活で受ける音などの刺激によるヒトや動物のストレス応答の評価方法の構築や高性能な抗体取得技術、抗体を利用した機能性糖鎖の探索、蛋白質を利用したマイクロマシン、集団モデル行動シミュレーションの研究を行い、分子レベルから動物、ヒトまで幅広いフェーズの研究を展開しています。

1)音源の可視化と音質の定量化に関する研究

  • 持ち運びが容易で安価な360度方向の音源可視化技術
  • 音質評価に関わる聴覚メカニズムの解明
  • 聴覚メカニズムを反映した音の質的評価・サウンドデザイン

音源の可視化と音質の定量化に関する研究

抗体誘導に適したリポソームと、実用的な抗体精製カラムの開発

  • 抗原を提示するリポソームの調製・解析方法、その免疫技術を確立
  • 糖鎖や低分子抗原を認識するモノクローナル抗体の取得への応用
  • セラミックスカラムを用いた実用的なIgMの精製/標識技術を確立

抗体誘導に適したリポソームと、実用的な抗体精製カラムの開発

タンパク質を用いた機能性材料の創製

  • タンパク質の機能を保持したまま集積化する独自技術
  • 炎症性腸疾患治療に役立つタンパク質デバイスの開発
  • 目的物質を高感度に検出する抗体デバイスの開発

タンパク質を用いた機能性材料の創製

アルパカ由来シングルドメイン抗体を利用した医薬・医療材料の開発

  • 抗原を使用せずに抗原応答性抗体を予測するin silicoスクリーニング技術を開発
  • 工学的操作の容易で多様な創薬デザイン(多価抗体、抗体-薬物複合体)などが可能
  • 抗体を利⽤した機能性マテリアルとの複合体作製

アルパカ由来シングルドメイン抗体を利用した医薬・医療材料の開発

局所的に通信し機能的に動作する群れの制御

  • 不均質Boid:動物の群れの動きのモデル、各個が局所的に通信するので計算コストが低い
  • 種別に相互作用を調整すると空間対称で安定な群れ(右図)を生成する。これを機能的な群れの設計に利用する。

局所的に通信し機能的に動作する群れの制御
詳細はhttps://staff.aist.go.jp/tagami-nakamura/をご覧ください

◇業績リスト◇

2025年2024年2023年

◇関連トピックス◇

  • 2024/12/1 広報誌「ざ・らいふ」2024年12月号p3. 領域長賞受賞者の言葉「ライフサイエンス実験に関する業務効率化への貢献」赤澤陽子
  • 2024/10/1 広報誌「ざ・らいふ」2024年10月号p2. 研究グループ紹介 細胞・生体医工学研究グループ
    • ◇技術シーズ紹介◇

      ◇メンバー◇

      氏名 役職 研究テーマ 研究内容

      赤澤陽子

      赤澤 陽子
      研究グループ長
      • アルパカへの抗原免疫による新規シングルドメイン(VHH)抗体の取得
      • in silicoスクリーニングによる高親和性VHH抗体の予測
      • 蛋白質工学を利用した抗体安定化と多価抗体や抗体―薬物複合体の開発
      私たちはラクダ科動物由来シングルドメイン抗体であるVHH抗体の効率的な取得を目指して、アルパカへの抗原免疫と次世代シーケンサー解析を組み合わせた「ヒット抗体予測システム」を開発しました。本システムは抗原に結合するVHH抗体や物性予測に活用でき、VHH抗体の治療・診断用医薬や素材開発に利用できます。

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      添田喜治

      添田 喜治
      上級主任研究員
      • 見えない音の発生源の見える化
      • 見えない音の質(価値)の定量化
      • 音を活用したデジタルセラピューティクス(DTx)
      ①3Dマイクロホンを活用し、迅速・簡易・安価に音源を可視化する研究を進めています。②人間の音質評価メカニズムを活用し、空調等の機械騒音、スピーカー等の音響機器、店舗等の空間の音質評価に関する研究を進めています。③音を活用した健康増進のための音響デジタルヘルスに関する研究を進めています。

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      奥田徹哉

      奥田 徹哉
      上級主任研究員
      • 糖質や低分子を抗原認識するモノクローナル抗体の開発
      • イムノグロブリン精製カラムの開発
      • 糖脂質・α-linked Galの免疫誘導活性、IgMの精製
      糖質や低分子を認識する抗体を高効率に誘導できる糖脂質抗原を考案しました。この抗原を含むリポソームを免疫する手法にて、作成が困難であった糖鎖や低分子を認識する抗体の取得に成功しています。応用が進んでいないIgMクラスの抗体の利活用に向けてIgMの精製方法の確立にも取り組んでいます。

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      中村真理

      中村 真理
      主任研究員
      • 生物の群れの動きにヒントを得た(Bio-inspired)群制御
      • 生物個体の分化と集団の分業の数理モデル
      • 群れの空間構造・動きの対称性を利用した拡張可能で安定な群れの生成
      動物の群れモデル(Boid)で複数種から成るものを扱っています。種類毎に個体行動や相互作用を変えると多様な群れパターンが現れますが、中でも特に群れの分布や動きに対称性を持つものが高い安定性を示します。これを利用して個体の行動則を設計し、機能的に動作する群れの構築を目指しています。

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      山添泰宗

      山添 泰宗
      主任研究員
      • 高機能タンパク質材料の開発
      • 医療用タンパク質デバイスの開発
      • タンパク質集積化技術の開発
      血清アルブミン、酵素、抗体など様々なタンパク質を用いて、医療や診断分野において役立つ高機能なタンパク質材料の開発に取り組んでいます。

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