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海域地質図プロジェクト

プロジェクト概要

海洋に周囲を囲まれた日本にとって,日本周辺海域を有効に利用することは重要な課題となります.海域地質図プロジェクトでは, 知的基盤整備の一環として日本周辺海域の地質情報の整備を行っています.日本周辺海域の知的基盤整備は,産業技術総合研究所地質調査総合研究センターの 前身である工業技術院地質調査所海洋地質部から継続的に行われ,100万分の1海洋地質図として全区画8枚が既に出版されています. 現在は,より詳細な地質図として20万分の1海洋地質図シリーズの作成・出版に取り組んでいます.20万分の1海洋地質図シリーズは,表層堆積図及び海底地質図に 分けられ,海底地質図には重力・磁気異常図が付けられています.20万分の1海洋地質図の作成のための日本主要四島(本州・北海道・九州・四国)周辺の調査が 2006年度に完了しました.その後,国土の基盤情報の未整備海域である「沖縄」周辺海域の海洋地質調査を2008年度から開始しました(沖縄プロジェクト).

調査地域

産業技術総合研究所では,日本周辺海域の国土基盤情報整備のため,海洋地質学的・地球物理学的調査を行っています. 2006年度には北海道日高沖の調査を終え,日本列島主要四島周辺の調査を終了しました.これらの調査結果は,海洋地質図として出版されています. 2017年10月現在,1/100万広域海底地質図8枚で日本全国をカバーするとともに,1/20万海洋地質図(海底地質図/重磁力図/表層堆積図)は47区画が, 2002年から電子媒体(CD)で出版されています.また,これらの調査結果は各種データベースとしても公開されています.これらのデータは, 海域の国土基本情報となるほか,地質災害リスク評価,海岸線付近の建築物構築やその地質災害リスク評価,さらには海底資源やエネルギーの評価・ 利用に向けて重要であると考えます.

沖縄プロジェクト


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