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陸域地質図プロジェクト

地質図を発行し,国土の利活用を推進

地質図は,地表における地層・岩石の詳細な分布を示した,大「地」の性「質」を表した地「図」です.地質図の作成は, 明治15年に設立された地質調査所から続く,地質情報研究部門の基幹研究です.戦前は主に資源探査の目的で作成されていましたが, 近年は土木・建築・防災・観光などの国土の社会基盤情報として幅広く利用されています.産総研では,5万分の1及び20万分の1地質図幅の 作成・出版を行っており,また20万分の1日本シームレス地質図をデジタル配信しています.

 

地質図の作成はこちら

             地質調査の様子

地質調査の様子

5万分の1地質図幅

             5万分の1地質図幅

5万分の1地質図幅「池田」及び報告書

 5万分の1地質図幅は,研究者自らが実施した野外調査や室内研究によって得られたオリジナルデータを基に全国規模で整備され, 産総研が発行する最も詳細な地質図です.

            

地層や岩石の記載,地質構造,研究成果などを記した報告書と合わせて出版します.

地質図は,約15 km × 20 kmの範囲を占め,3〜5年(のべ250日)かけて調査を行います.

 

5万分の1地質図幅の主な成果

20万分の1地質図幅

             20万分の1地質図幅「高知」

20万分の1地質図幅「高知」

20万分の1地質図幅は,既存のデータを基に,新たな調査・研究を追加して編纂される地質図です.既に全国完備が済んでおり, 現在は古い地質図について,最新の知見を加え改定を進めています.

 

20万分の1地質図幅の主な成果

5万分の1及び20万分の1地質図幅については,印刷物による出版とともに,ラスターデーター(JPEG,GeoTiff , kml形式)を公開しています. 一部の5万分の1地質図幅については,ベクトルデータ(Shape形式)の公開も行っております.

出版済みの地質図については,以下のリンク先に詳しい情報があります.

             ラマン分光計による解析

ラマン分光計による解析

20万分の1日本シームレス地質図

20万分の1日本シームレス地質図

20万分の1日本シームレス地質図は,これまで産総研が出版してきた地質図(20万分の1地質図幅)同士の境界をつなぎ合わせ,全国統一の凡例を適用して編集した, 日本列島のWeb地質図です.

2017年に改訂したV2版では凡例数を約2400に増やし,より詳細化しましたが,その一方で凡例数14版と400版の簡略版も用意しています.

岩石種・岩相・時代は限定化(絞り込み検索)することができるため,ユーザの用途に応じた地質表示が可能となっています.

また,3D表示機能も搭載しているので,地形と地質の関係を直感的に理解できます.

なお、全国及び1/20万区画毎のベクトルデータをshapeやKmlファイルで無料提供していますので、ユーザ側で幅広く利活用頂けます.

20万分の1日本シームレス地質図
20万分の1日本シームレス地質図
20万分の1日本シームレス地質図

また,凡例表示に関しては,一般の方でも専門用語が理解できるようにポップアップ解説も付けています.

プロジェクト運営体制

陸域地質図プロジェクトは、地質情報研究部門の 4グループ及び活断層・火山研究部門の 1グループを中核研究グループとして、 地質調査総合センター内及び大学等外部機関の研究者が参画して成り立っています。プロジェクトリーダー以下、 事務局と関係する 5つの研究グループ長を中心に運営されています。

プロジェクト運営体制

※「プロジェクト運営体制」の図のライセンスは CC BY-ND です。

地質図幅・データの閲覧・ダウンロードはこちらから。

問い合わせ先

Eメール:geol.map.pro-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)までお願いします。

災害時等の地質情報の提供についてもご相談下さい。

       

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