沖縄プロジェクト
主な調査結果
沖縄島北部周辺海域海洋地質図が出版
No.85 (DVD)
沖縄島北部周辺海域海洋地質図
海底地質図
- 付図1.地磁気異常図
- 付図2.フリーエア重力異常図
- 付図3.ブーゲー重力異常図
表層堆積図
- 付図1.カルシウム濃度,石灰藻球,
及びコケムシ質砂の分布図
説明書
新たな火山活動域を発見
徳之島西方海域におけるマルチナロービーム音響測深により,プルーム状の音響異常の存在する幅約500 mの火口状の地形を発見しました. そこで,有索式無人潜水艇(ROV)によって船上からのリアルタイムの海底観察を実施し,海域の濁りや海底面からのガスの発泡,さらに活動的な 熱水噴出を確認しました.この海域は現在も活動的な火山島を含むトカラ列島の南西に位置しており,島々から続く活動的な火山活動の海域延長を 確認したことになります.この発見は,トカラ列島の火山活動に関する成因解明の研究など,新たな科学的知見をもたらすものとして期待されます.
島弧を胴切りにする断層の確認
沖縄島と与論島の間の水道の東側(太平洋側)で海底にまで達する島弧を胴切りにする方向の断層を確認しました. 第四紀の堆積物を切っていることから,活断層を考えられます.今後,胴切り断層の位置や形状を明らかにし,地質試料の 採取・分析から堆積層の年代を詳細に決定し,変位量や変位速度の検討を行うことが断層運動に伴う被害軽減のために重要となります.