沖縄プロジェクト
調査内容
2008年度から11年度までは,調査船「第2白嶺丸」を使用し,4回の調査航海を実施しました.調査は予定測線上を主に夜間航走し, 音波を用いた海底地形,表層堆積層,海底下の構造を調べるとともに,重力や磁場の測定も行います.日中はグラブ採泥器やグラビティコアラーによる 表層堆積物の採取やドレッジによる岩石採取などを行います.調査は交代制で24時間続けられます.2012年度以降は,新調査船「白嶺」を使用し, 航走観測や無人探査機による岩石採取を行っています.
各航海の概要
以下に航海ごとの調査測線図と採泥点図を示します.また音波探査記録や得られた試料を例示します.
2016年度航海(GH16)
GH16航海:2016年7月28日~8月7日実施.測線長1878マイル.
GH16航海では調査船「白嶺」による宮古島周辺海域の航走観測のほか,ROVによる岩石採取が3点で行われました.
2015年度航海(GH15, GK15-2)
GH15航海:2015年8月10日~8月20日実施.測線長1628マイル.
GK15-2航海:2015年11月10日~11月23日実施.採泥104地点.
GH15航海では調査船「白嶺」による奄美大島周辺海域の航走観測のほか,ROVによる岩石採取が6点で行われました.GK15-2航海では調査船「第七開洋丸」 による奄美大島周辺の103地点でのグラブ採泥と1地点での大口径グラビティーコアラーによる採泥が行われました.
2014年度航海(GH14, GK14)
GH14航海:2014年8月10日~8月20日実施.測線長1620マイル.
GK14航海:2014年10月16日~10月27日実施.採泥50地点.
GH14航海では調査船「白嶺」による奄美大島周辺海域の航走観測のほか,ROVによる岩石採取が6点で行われました.GK14航海では調査船「第三開洋丸」 による奄美大島・徳之島・沖永良部島周辺の47地点でのグラブ採泥と3地点での大口径グラビティーコアラーによる採泥が行われました.
2013年度航海(GH13)
GH13航海:2012年7月20日~7月30日実施.測線長1677.6マイル.
GH13航海では海洋資源調査船「白嶺」による徳之島周辺海域の航走観測のほか,大口径グラビティコアラー5地点,ROVによる海底観察と岩石採取が 5潜航行われました.本調査において,海底熱水活動を見つけプレス発表を行いました.
2012年度航海(GH12, GK12)
GH12航海:2012年7月20日~7月30日実施.測線長1502マイル.
GK12航海:2012年8月19日~9月13日実施.採泥94地点.
GH12航海から海洋資源調査船「白嶺」による調査を開始しました.GH航海では沖永良部島周辺海域の航走観測のほか,大口径グラビティコアラー, ドレッジ,ROVによる岩石採取が8点で行われました.その後,GK航海で94地点のグラブ採泥が行われました.本調査において,沖永良部島海溝側斜面に 発達する胴切り断層を捉えました.
2011年度航海(GH11)
2011年7月14日~8月15日実施.測線:2130マイル,採泥点:24地点
2010年度航海(GH10)
2010年10月27日~11月25日実施.測線:2086マイル,採泥点:101地点
2009年度航海(GH09)
2009年8月実施.測線:2073マイル,採泥点:171地点
2008年度航海(GH08)
2008年7~8月実施.測線:2537マイル,採泥点:132地点