植物機能制御研究グループ
研究内容

現在の主要な研究内容

環境問題、エネルギー問題、食糧問題などの解決のため、また、より健康で豊かな人間生活の実現のために、独自の遺伝子制御技術によって植物が本来持っている力を最大限に伸ばして活用する技術開発を進めています。

1.バイオエコノミーの実現に貢献する資源植物の開発

植物は再生可能なバイオマス資源であり、バイオエコノミー、循環型社会を実現するために重要な研究対象です。私たちは陸上最大のバイオマスである植物の細胞壁・木質や、植物の最外層にあって植物を保護しているクチクラ層に関する独自の分析技術、研究成果を活用して、これまで以上に資源として利用できる植物の開発を行っています(図1,2)。

  • 図1: 木質形成を制御して木質を強化する
  • 図2: クチクラ形成を制御してクチクラを強化する

2.気候変動に適応した環境レジリエント植物の開発

地球温暖化による気候変動は農作物の生産性に計り知れない悪影響を及ぼし始めています。私たちは独自の遺伝子制御技術などを活用して、乾燥や高温、病害などのストレスに強い植物の開発を行っています(図3)。

  • 図3: 遺伝子操作や薬剤処理で乾燥耐性を強化する


3.人の健康と幸せに貢献するヒーリング植物の開発

植物は資源や食料として重要なだけでなく、人々の健康を増進したり癒しを与えたりできる点でも重要です。私たちは独自の有用遺伝子探索技術などを活用して、特定の機能性成分を増やした植物の開発や、ユニークな観賞用花き植物の開発を行っています(図4)。

  • 図4: 転写因子を強化して物質生産を向上させる

4.社会実装を実現するゲノム編集技術の開発

これらの研究により有用植物が開発できたとしても社会に実装できなければ意味がありません。私たちはこれまで実現できなかった遺伝子編集技術や、より社会に受け入れられやすい有用植物を提供するために、独自のゲノム編集技術パッケージの開発を行っています(図5)。

  • 図5: ゲノム編集技術の開発要素



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生物プロセス研究部門

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