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多くの生物のゲノム情報、個体の時空間での遺伝子発現情報、或いは生物を構成するタンパク質群の高次構造を含む構造情報等が解明されつつある今日、それらの情報を基盤に、生体を制御する時代を迎えつつあります。生物システム研究グループは、生体情報を基盤に、核酸、タンパク質、微生物ゲノム等をデザインし、生物プロセスを活用した新たな生体モノ作りシステムの開発を行います。
一方、このような技術開発につながる基盤研究として、多種多様な生物が示す興味深い生命現象や生物機能に着目した研究を進めています。昆虫は地球上で最も繁栄している生物で、様々な環境に適応するために高度かつ特異な生物機能を獲得してきました。我々は、アリやアブラムシといった社会性昆虫を対象に、集団から個体、行動から分子レベルにいたる様々な解析を通じて、昆虫の社会システムについて深く理解するとともに、新しい生理活性物質や医薬のリード化合物につながる生物遺伝子資源の発見をめざして研究をおこなっています。