量子ビーム源開発及びそれを用いた高感度検出技術を開発する先端的な計測・分析機器に関する研究開発を行うことで、高度医療診断、次世代材料の探索等を進めています。
グループの研究課題
レーザーコンプトンX線源の開発と応用
小型電子リニアックを用いて準単色マルチパルスX線を生成しています。レーザーコンプトン散乱X線としては世界初のピコ秒X線パルスによるリアルタイム血管造影や、インライン位相コントラスト法による骨組織の微細撮影など、医用イメージングへの応用に応用しています。
真空紫外円偏光による生体分子構造解析
世界で初めて波長40nmまでの真空紫外線領域にまで拡張した有機分子の円偏光二色性スペクトル計測に成功しました。これには当所で独自に開発した小型偏光可変アンジュレータを光源として用いました。 これにより高精度なタンパク質の二次構造解析や、今まで不可能であった糖・糖鎖などの一重結合しか有しない分子の立体構造解析解析などへの応用を進めています。また放射光を用いない小型装置の開発にも着手しています。
遺伝子DNAの新しい電子移動機構を発見
1953年に、遺伝子 DNA の二重らせん構造が明らかにされて以来、 DNAの電気伝導性に関する研究が進められています。DNAの損傷や修復の機構を理解でき、癌化のメカニズム解明につながるからです。共鳴オージェ分光法を発展させ、一次元分子鎖のアト秒領域の電子移動速度を計測する手法を確立、DNAの二重らせん鎖の部分に沿って電子が移動することを実証しました。考案した計測法はその原理から広く凝集系に適用でき伝導電子の動く速さを直接調べることができるため、バン
ド伝導を伴う有機電子材料探索などに利用さ
れることが期待されます。
グループの構成メンバー
顔写真 | 名前 | 専門分野 | メールアドレス、ホームページ、他 |
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グループ長
加藤 英俊(KATO, Hidetoshi ) |
X線源開発、非破壊検査、放射線計測 | katou-h[アット]aist.go.jp | |
清 紀弘 (SEI, Norihiro) |
加速器物理、自由電子レーザー、テラヘルツ | sei.n[アット]aist.go.jp | |
小川 博嗣 (OGAWA, Hiroshi) |
物理学一般、加速器物理、自由電子レーザー、 原子核物理 | ogawa.h[アット]aist.go.jp | |
佐藤 大輔 (SATOH, Daisuke) |
量子ビーム源開発、加速器技術開発 | dai-satou[アット]aist.go.jp | |
安本 正人 (YASUMOTO, Masato) |
赤外放射光利用、PAS、X線光学、分光、集光 | m.yasumoto[アット]aist.go.jp | |
木村 大海 (KIMURA, Hiromi) |
材料工学、光物性、放射線検出器、放射線計測 | h.kimura[アット]aist.go.jp HP |
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寺澤 英知 (TERASAWA, Eichi) |
レーザー計測、レーザー加工、電子ビーム | wisdom.terasawa[アット]aist.go.jp | |
三浦 永祐 (MIURA, Eisuke) |
高強度レーザー、プラズマ物理、レーザー粒子加速 | e-miura[アット]aist.go.jp |
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研究グループ付
黒田 隆之助(KURODA, Ryunosuke) |
加速器物理、レーザー、テラヘルツ、極短パルスX線発生利用 | ryu-kuroda[アット]aist.go.jp | |
研究グループ付
田中 真人(TANAKA, Masahito) |
分光分析・計測技術、偏光計測・解析技術、物理化学一般、放射光利用、光化学、物理実験技術、放射線化学 | masahito-tanaka[アット]aist.go.jp |
([アット]を@にして送信してください)