放射線計測器のエネルギー特性を評価するために様々な線質、エネルギー特性を持ったX線を照射できるように2つの照射室があります。1つはエネルギーの高いX線を照射できる中硬X線照射室、他方は低いエネルギーのX線とマンモグラフィX線を照射できる軟X線照射室です。 中硬X線および軟X線のX線管球のターゲットにはタングステンを用いています。 それに対して、マンモグラフィX線は、タングステンの他にモリブデンとロジウムの3つのX線管球があり、切り替えて使っています。 X線管球は、このターゲットに電子線を照射することによりX線を発生させます。 X線発生装置は、管電流が流れることによる電圧降下を防ぐ機能を有しており、電流を変化させても電圧は変わりません。
中硬X線照射室 | 軟X線照射室 | ||
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X線の種類 | 中硬X線 | 軟X線 | マンモグラフィX線 |
ターゲット | タングステン | タングステン | W, Mo, Rh |
管電圧 (kV) | 30 ~ 300 | 10 ~ 50 | 20 ~ 40 |