Research Group
細胞分子工学研究部門
Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute
多細胞システム制御研究G
Multicellular System Regulation Research Group
私たちのミッションは細胞工学、データ解析、有機化学の技術を組み合わせることで、多細胞システムを細胞・分子レベルで計測・操作する新しいテクノロジーを創出し、観察不可能であった生命現象を明らかにするとともに、社会に貢献する実用的な技術を開発することです。 具体的には現在、病気のモデルとなる細胞を作り、個々の細胞の情報を調べ、新しい薬として期待される細胞やエクソソームを操作する技術を開発することで、創薬シーズの探索を進めています。
グループの研究内容
研究概要と分担
- 研究項目1(病気の細胞モデル):
患者由来のiPS細胞からアルツハイマー病などの脳の病気の新しい細胞モデル、脳オルガノイドの作製を進めています。この技術を用いて、疾患メカニズムの解明のみならず、薬剤候補のスクリーニング、治療効果、毒性を調べるためのツールとして応用を進めます。 - 研究項目2(細胞解析と創薬):
私たちは細胞の重要な情報分子である遺伝子や糖鎖を、個々の細胞ごとに一斉に調べる方法の開発を進めています。そして病気の細胞モデルや患者検体を解析することで、薬のターゲットを探索します。最終的にはターゲットに作用する化合物や抗体を作製し、薬剤としての適性を評価します。 - 研究項目3(細胞・エクソソーム操作):
新しい薬としての利用が期待されている幹細胞やエクソソームを作製、操作するための新たな方法や、デジタル化技術を用いた細胞培養操作の管理技術の開発を進めています。
アピールポイント
研究グループ全体写真
- 研究項目1(病気の細胞モデル):
ミクログリアを含む、より生体に近い脳オルガノイドを作製する新たな技術を開発しました。 - 研究項目2(細胞解析と創薬):
個々の細胞の遺伝子と糖鎖の情報を一斉に調べるための新しい技術として、1細胞糖鎖・遺伝子シーケンス法(scGR-seq)を開発しました。本技術を用いて病態組織や細胞モデルを解析することで新たな創薬標的を同定しました。 - 研究項目3(細胞・エクソソーム操作):
iPS細胞を評価する試薬やキットを実用化することに成功しました。また現在は有機化学を用いて細胞やエクソソームを操る新たな技術課題にも取り組んでいます。
研究グループ長からのメッセージ
当グループでは細胞解析・操作・創薬シーズ開発に関する様々な技術・知財・ノウハウを有しています。企業・アカデミアと多数の連携実績もございます。お気軽にご連絡ください。
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(2023年8月現在)