マルチマテリアル研究部門紹介
研究部門長あいさつ

研究部門長 堀田 裕司
日本の産業競争力強化・ものづくり分野の牽引には、優れた特性を有する材料の創出が不可欠です。マルチマテリアル研究部門では、ファインセラミックス、磁性材料、FRP・複合材料、軽金属材料等の各種材料の高機能化・高物性化や製造プロセスの開発に取り組むことに加え、 単一材料では実現できない部品や部材の性能向上を生み出すためのマルチマテリアル化技術を基盤として新たな材料や製造プロセス技術に関する研究開発を推進しています。特に、社会実装化に不可欠な優れた耐久性や各種機能・物性などの優れた特性を発現させるための異種材料の接合や材料構造の制御、高信頼性材料設計、 更には資源循環並びにサーキュラーエコノミーに資する研究開発をマテリアル/プロセスインフォマティクスを活用しながら進め、未来社会を支えるために必要なエネルギー・環境関連材料、サプライチェーン強靭化技術、安心安全や快適な生活環境を実現するための革新的部材の開発に挑戦します。
さらに、中部センターに設置されましたマテリアル・プロセスイノベーション(MPI)プラットフォームの「セラミックス・合金拠点」の設備群を最大限活用して技術開発を加速化させ、産業界と連携を図りながら技術の社会実装を積極的に行っていきます。
部門の体制

マルチマテリアル研究部門の構成メンバー
| 役職 | 氏名 | 論文等 | 
|---|---|---|
研究部門長  | 
            堀田 裕司(HOTTA Yuji) | |
副研究部門長  | 
            日向 秀樹(HYUGA Hideki) | |
副研究部門長  | 
            千野靖正(CHINO Yasumasa) | |
首席研究員  | 
            申 ウソク(SHIN Woosuck) | |
総括研究主幹  | 
            三木 恒久 (MIKI Tsunehisa) | |
技術担当主幹  | 
            尾崎 利彦(OSAKI Toshihiko) | |
技術担当主幹  | 
            楠本 慶二(KUSUMOTO Keiji) | |
特定技術担当主査  | 
            鈴木 一行(SUZUKI Kazuyuki) | |
技術担当主幹  | 
            岡田 昌久(OKADA Masahisa) | |
技術担当主幹  | 
            大橋 文彦(OHASHI Fumihiko) | |
キャリアリサーチャー  | 
            永田 夫久江(NAGATA Fukue) | |
キャリアエキスパート  | 
            太田 一徳(OHTA Kazutoku) | |
キャリアエキスパート  | 
            野村 勝裕(NOMURA Katsuhiro) | 結晶構造ギャラリー  | 
          
研究部門付  | 
            細川 裕之 (HOSOKAWA Hiroyuki) | |
研究部門付  | 
            濱本 孝一(HAMAMOTO Koichi) | 
活動目標
マルチマテリアル技術の開発
        マテリアルズ・インフォマティクス(MI)/プロセス・インフォマティクス(PI)、自動運転などのDX技術を活用してマルチマテリアル化技術の革新化を図り、フロンティア材料とプロセス技術の開発、異種材料の接合技術等のコンポーネント化技術の構築と材料・部材の特性向上を目指します。

競争力のあるサーキュラーエコノミー社会への貢献
           サーキュラーエコノミー社会の実現に貢献するため、材料の「長寿命・信頼性」、「再利用」、「アップグレードリサイクル」、「環境調和」、「低環境負荷製造」に資する技術の提供を目指します。

サプライチェーン強靭化への貢献
           環境変化や社会情勢変化に対応できるサプライチェーンへの貢献に資する材料開発を実施し、その提供を目指します。

部門の戦略課題
セラミックス・粉体・複合材料・接合技術の開発
        脱炭素、サーキュラーエコノミー社会の実現、次世代通信技術の開発等に貢献可能な機能・構造セラミックス材料、マルチマテリアル部材及びやDXを活用した接合技術、プロセス技術、評価技術を開発します。
軽金属・環境調和材料の開発
           ライフサイクルにおける環境負荷低減に寄与する軽金属材料や木質素材、生産性や生活の質を改善するためのセンシング材料や界面機能化素材など、低環境負荷・環境調和を実現するための最先端マルチマテリアル技術を開発します。
磁性材料・エネルギー関連材料の開発
           再生可能エネルギー化や電化の核となる水電解や燃料電池、高効率モータ。また、高効率の新冷却技術として注目される磁気冷凍。これら技術の鍵を握るセラミックスや磁性材料に関する産総研発の先端材料や最新のDX技術を駆使して開発します。

マルチマテリアル研究部門 構成メンバー
連絡先
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 マルチマテリアル研究部門
〒463-8560 愛知県名古屋市守山区桜坂四丁目205番地
        Eメール:M-mmri-webmaster-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)