部材接合研究グループ
サーキュラーエコノミー社会の実現のため、解体までを意識した接合技術、部材の接合状態予測AIシステム、接合界面評価や接合の信頼性の向上など、接合技術が抱える種々の課題の解決やマルチマテリアル部材の「接合」に関する開発を実施しています。
グループの研究課題・研究成果
組織画像(界面構造)から材料(部材)の特性を予測するAIアプリの開発
近年のAI技術の発展に伴い材料分野においてもデータを活用した研究開発が望まれるようになりました。本研究グループでは、「ものづくりコンサルティング」を実現すべくものづくりに適した様々なAIツールの提案、開発を行っています。その一例として、材料の組織画像から知りたい特性を予測するAIアプリの開発を行いました。画像と特性のデータベースを作成すれば簡単に予測モデルを構築することができ、その予測モデルから任意の組織の特性予測を実行できます。さらに予測モデルが重要視した構造部位を可視化するヒートマップも作成できます。

組織画像から特性を予測するアプリの概要
超音波接合の接合良否判定システム
超音波接合は異種金属同士での接合手段として用いられていますが、超音波のエネルギー伝播が不均一になったり、脆い金属間化合物が生じたりすることから、接合強度にばらつきが生じることがあります。このため過剰な安全係数の設定や、全数検査などの対応が求められコストと時間の大幅なロスとなってしまいます。本研究グループでは超音波接合時に発生する音響データを用いて高度に接合の良否を判定する技術を開発しました。本技術は上記負担を軽減する技術として有用です。

超音波接合の接合良否判定システムの概要
グループの構成メンバー
役職 | 氏名 | 論文等 |
---|---|---|
研究グループ長 |
古嶋 亮一 (FURUSHIMA Ryoichi) | ![]() |
主任研究員 |
丸山 豊 (MARUYAMA Yutaka) | ![]() |
主任研究員 |
下島 康嗣 (SHIMOJIMA Koji) | ![]() |
主任研究員 |
島本 太介 (SHIMAMOTO Daisuke) | ![]() |
主任研究員 |
Bian Mingzhe (BIAN Mingzhe) | ![]() |
研究員 |
川口 貴大 (KAWAGUCHI Takahiro) | ![]() |
連絡先
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 マルチマテリアル研究部門 部材接合研究グループ
〒463-8560 愛知県名古屋市守山区桜坂四丁目205番地
Eメール:M-mmri-webmaster-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)