有機反応化学研究グループ
グループ員の専門分野である有機合成化学・有機金属化学・錯体化学・触媒化学等を基盤とし、基礎・応用・実用化のそれぞれのフェーズにあった研究開発を行っています。
主な研究内容
1. 二酸化炭素を原料とする含酸素化学品合成技術の開発
石炭火力発電所や工場から排出される排気ガス中の低濃度・常圧の二酸化炭素を化学吸着し、それをカルバメートやジアルキルカーボネートなどの含酸素化学品へと直接変換する技術の開発を行っています。カルバメートは脱アルコールすることでポリウレタン原料であるイソシアネートへと変換することが可能です。

2. 使用済タイヤのケミカルリサイクル技術の開発
使用済タイヤに含まれる加硫ポリイソプレンゴムなどを低温分解・解重合することで、ゴム原料となるイソプレン等の基礎化学品やカーボンブラックを回収するケミカルリサイクル技術の開発を行っています。

3. シリコーン・シロキサン・有機ケイ素材料の精密合成技術の開発
シリコーン材料の基本骨格を成しているシロキサン結合を精密かつ自在に制御して形成する技術を基盤として、新規シリコーン材料/含シロキサンハイブリッド材料の創出やシロキサンのモノマー配列構造と各種物性との相関を体系化することを目指した研究開発を行っています。

研究グループ長 松本 和弘