機能材料プロセス研究グループ
革新的機能性素材や機能性化学品のための高い技術シーズを創出。移動通信システムへの貢献や高機能エアロゲル、フロー合成技術、マイクロ波加熱などを推進。また、プロセス・インフォマティクスを活用し、機能性素材や化学品製造技術の開発を実施。
主な研究内容
1. 低誘電低損失基板材料
第6世代移動通信システム実現に向け、高周波化と低消費電力のニーズが高まっている。高分子とセラミックスの複合材料+超臨界発泡技術を活用し、次世代の通信を支える各種要求性能を満たす材料開発を進めている。

2. 自動ハイスループット流体物性測定システムの開発
反応解析やプロセス設計には溶媒の物性データが重要だが、新規開発溶媒や高温高圧条件でのデータ取得は困難。そこで、広範な温度・圧力領域で混合溶媒の物性をハイスループットで測定可能な装置を開発。従来の手間を省き、1データ15分で自動的に蓄積できる装置を実現し、200℃以上での密度測定も対応可能に。

3. 自動制御とインライン分析を組み込んだフロー反応解析装置の開発
フロー反応装置に、流量や温度の自動制御機構と、赤外・近赤外分光法によるインライン分析を組み合わせ、反応速度の解析や滞留時間分布の測定を効率良く実現するための手法を開発。

研究グループ長 阿多 誠介