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化学システム研究グループ 

ライフサイクルアセスメント(LCA)に基づいて、CO2排出量と経済性の両面から最適な化学プロセスを設計・評価する手法の開発に取り組みます。CO2排出量や生産コスト、資源循環率など多角的な指標で評価を行うことで、材料やプロセスの要素技術の研究開発を加速させ、サーキュラーエコノミーやCCUSの実現に貢献します。

 

主な研究内容

1. CCUSプロセスの多目的最適化手法の開発

二酸化炭素の分離・利用・貯留プロセス(CCUS)について、プロセスシミュレーションによる解析と、コストおよび二酸化炭素排出量に対する多目的最適化を実施しています。電力・熱・水素等の価格や二酸化炭素排出係数を設定して、CCUSの各プロセスの装置構成および操作条件の最適解を解析します。




2. 廃棄プラスチックリサイクル評価法の開発

サーキュラーエコノミーの実現に向けて、廃プラスチックの各リサイクル工程に対してプロセス設計、コストやカーボンフットプリントの評価、ボトルネックの分析を実施しています。また、リサイクル率の向上を目指し、プラスチックの特性を考慮した適切な素材選定や、不要な異種素材の削減策も検討しています。




 

3. サーキュラーに向けた溶媒評価法の開発

本研究では、反応性能の自動評価装置と、反応から溶媒リサイクルまでのプロセスシミュレーションを統合した溶媒評価法を開発し、化学品生産プロセス全体のCO2排出量と製造コストの最小化を目指します。現状では主に焼却されている使用済み溶媒の循環システムをデザインし、サーキュラー型の化学品生産の実現に貢献します。





研究グループ長 片岡 祥

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