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固体触媒プロセス研究グループ 

炭素循環型社会の実現に向けてCO2や廃棄物由来の合成ガス、バイオエタノール等からアルコール、オレフィン、BTX等の基礎化学品を合成する固体触媒プロセスの開発に取り組んでいます。さらに化学品製造のための触媒、分離膜、吸着材等として有用なゼオライト等機能性多孔体の合成・評価・機能解明に関する研究も行っています。

主な研究内容

1. CO2、CO、H2からの基礎化学品合成触媒の開発

CO2、CO、H2をアルコール、オレフィン、BTX等の基礎化学品に高選択的に変換する固体触媒の開発を行っています。高圧での反応実験が可能な多様な流通式反応器を導入し、基礎的な触媒材料の探索から、大規模実証試験に向けたスケールアップ検討まで幅広く触媒開発に取り組んでいます。



2. バイオエタノールからの高効率ブタジエン合成プロセス開発

触媒自動合成装置と触媒活性迅速評価装置を用いたハイスループット実験により、エタノールからブタジエンを高効率で合成可能な二段固体触媒反応プロセスを開発しました。さらに、本手法で合成したブタジエンから実際にタイヤを製造できることを実証しました。現在、本手法の社会実装に向けて大規模実証試験を進めています。



3. 機能性多孔体物質の合成・評価・機能発現

高分解能電子顕微鏡観察、試料ダメージを低減させた断面作製、高精度吸着測定による細孔特性評価を組み合わせた機能性多孔体の内部細孔構造・組成分布評価技術を保有しています。これら多面的分析手法を駆使して、触媒として利用される高シリカゼオライトY調製における脱Alとメソ孔形成のメカニズムの解明に成功しました。




研究グループ長 志村 勝也

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