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有機資源変換研究グループ

有機資源の安定確保を目的に、資源獲得手段の多様化に資する、二酸化炭素や廃プラスチック、バイオマス、リン等の未利用資源を化学品原料に変換する反応プロセスの開発に取り組んでいます。機械学習予測や自動実験ロボットによる触媒プロセス開発のDX化を通じて、企業における開発期間の短縮に貢献することを目指します。

主な研究内容

1. 高温水による物質変換技術

PETやナイロン等の使用済みプラスチックを高温の水のみで連続処理するケミカルリサイクル技術を開発しています。また高温水と固体触媒を組み合わせて、国内に賦存するバイオマス等から芳香族化合物などの化学品原料を製造する反応プロセス技術の開発にも取り組んでいます。



2. マイクロ波による局所選択加熱技術

マイクロ波の共振モードを制御した局所選択加熱技術を用いて、廃棄物由来のリンを工業用リン製品の中間原料である黄リンに高効率で変換する反応プロセス技術を開発しています。また、マイクロ波「磁場」加熱を用いて、電子部品等の製造に不可欠なはんだ実装技術の開発にも取り組んでいます。



3. バイオベース化学品の利用技術

バイオマスの変換反応によって得られる化学品の社会実装に向け、主に、微生物の発酵プロセスによって得られる二次代謝物の機能性素材としての利用技術の開発を進めています。生物が作る分子ならではの化学構造と機能を活かした用途展開を通じて未来産業の創出を目指します。




研究グループ長 平 敏彰

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