細胞機能解析研究グループ
研究紹介

健康な生き方の創出に貢献するために「生体の機能を可視化し、制御する技術」の開発を目指しています。健康を支え、守るためには生体の状態を正確に理解することが重要です。そこで、多種多彩な発光レポーター遺伝子および発光計測法の開発、さらには発光細胞を用いた新規セルベースアッセイ系の開発を進めています。これらの成果は「細胞内シグナル伝達の時系列変動の可視化」、「薬剤スクリーニングデバイスの開発」、「化学物質の細胞毒性評価系の確立」「生体時計や免疫機能を調節する物質の発見」に結実するとともに、企業による製品化の支援にも役立ちます。さらには、これらの技術開発によって見つかった機能性物質の生産・高機能化を行い、生体機能を制御する技術開発にも積極的に取り組んで行きます。



また、健康を維持するためには、疾患が発症する以前つまり未病状態で生体内における代謝レベルでの変化を、鋭敏かつ正確に把握する必要があります。そこで、血液などを中心とする体液中に存在するタンパク質、糖、脂質など、各種疾患の病態を反映するバイオマーカーを対象にして、マイクロチップ基板やマイクロチップ電気泳動などナノバイオテクノロジーを用いたデバイス開発を行い、迅速・省サンプル・高感度な検出デバイスの構築を行っています。これら新規デバイスによりマーカー解析を行うことで、生活習慣病を対象に予知診断への応用を目指しています。またマイクロチップ基板上に多数のマイクロチャンバーを形成した細胞チップを用いて、各種細胞を対象に一細胞レベルでの細胞機能解析を行い各種疾患への診断応用を行っています。
メンバーと主な担当課題
研究成果
氏 名 役 職
主な研究テーマ
脂肪組織炎症の1細胞解析と診断・治療への応用
がん幹細胞検出と1細胞解析
脂肪組織を標的とするドラッグデリバリーシステム
鈴木 辰吾 クロスアポイントメントフェロー
<研究成果の凡例>
<お問い合わせ> Eメール:M-hmri-ic-ml*aist.go.jp
(*を@に変更して使用してください。)