極限機能材料研究部門紹介
研究部門長あいさつ
研究部門長 藤代 芳伸
日本の産業競争力強化・ものづくり分野の牽引には、日本初の新たな素材の創出が必要不可欠です。極限機能材料研究部門では、 他国の追従を許さないファインセラミックス、磁性材料、複合材料 等の各種新素材の高機能化、製造プロセスの革新に向けた研究に取り組む部門です。 機能向上に向けて、異種材料の接合や材料の微細構造および界面状態を制御することによって、将来に向けた素材の機能向上を極限性能まで高めるための研究を産業界の皆様と進め、 次世代モビリティ分野、エネルギー・環境分野、安心な社会と人に関わる生活に重要な次世代の製品開発への貢献を目指します。
そのために、当部門では、以下の4つの柱で研究を推進します。住宅内や車内の快適性の向上をもたらす技術として重要な役割を果たす調光材料やガスセンサの高機能化の研究。 脱炭素社会に不可欠となるエネルギーや物質変換を支える蓄電池・燃料電池の理論性能限界の実現を目指した電極材料や電解質材料の研究。 さらには、モビリティや産業機器向けの次世代磁性材料と関連プロセス技術の研究開発、サーキュラーエコノミー・資源循環社会に重要となる材料表面やナノ空間材料の表面活性サイトの極限活用技術により、 環境汚染物質を安全な物質へと変換する材料、および液体や固体が付着しない新たなコーティング材料の開発に挑戦をします。
昨今の素材開発には機能の向上と開発スピード向上の両方が求められます。当部門では2022年4月より中部センターに設置されましたMPIでの企業支援も進めるとともにデータ駆動型の材料開発も積極的に行って行きます。
部門の戦略課題
- 刺激応答機能高度化技術の開発
- センサデバイスの開発 (電子セラミックスグループ)
- 光熱制御部材の開発 (光熱制御材料グループ)
- 超高効率ロバストエネルギー材料の開発
- 蓄電デバイスの開発 (蓄電材料グループ)
- 電気化学デバイスの開発 (固体イオニクス材料グループ)
- 表面・空間高度利用材料の開発
- 物質変換デバイスの開発 (ナノポーラス材料グループ)
- 未来モビリティのための革新的磁性材料の開発
- 新規磁石材料・先進プロセスの開発 (次世代磁石材料グループ)
- 新規機能磁性材料の開発 (高機能磁性材料グループ)
組織
当研究部門では中部センターにて7研究グループ、53名で研究を進めています。
極限機能材料研究部門 構成メンバー
顔写真 | 役職および名前 | 専門分野 | 論文等 |
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研究部門長
藤代 芳伸(Yoshinobu Fujishiro) |
材料科学、ファインセラミックス、無機プロセス化学 | ||
副研究部門長
高木 健太(kenta Takagi) |
磁性体、複合材料、粉末冶金、希少金属代替、ナノ粒子 | ORCID Web of Science |
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首席研究員
申 ウソク(Woosuck Shin) |
電子セラミックス、生体ガス計測とヘルスケア応用 | ORCID Web of Science |
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招聘研究員
田澤 真人(Masato Tazawa) |
光熱エネルギー材料 | ||
技術担当主幹
尾崎 利彦(Toshihiko Osaki) |
触媒反応論、触媒化学、触媒機能、機能性セラミックス | ORCID Web of Science |
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技術担当主幹
楠本 慶二(Keiji Kusumoto) |
強誘電体、圧電セラミックス、機能性セラミックス | ORCID Web of Science |
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特定技術担当主査
鈴木 一行(Kazuyuki Suzuki) |
磁性体、ナノ粒子、永久磁石、金属材料、粉末冶金 | ORCID Web of Science |
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技術担当主幹
岡田 昌久(Masahisa Okada) |
ナノ粒子、光機能材料、ナノ結晶材料、酸化物エレクトロニクス | ORCID Web of Science |
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技術担当主幹
大橋 文彦(Fumihiko Ohashi) |
鉱物系材料利用、資源回収 | Web of Science | |
キャリアエキスパート
松本 章宏(Akihiro Matsumoto) |
粉末冶金、機能性複合材料、磁性材料 | ||
キャリアエキスパート
砥綿 篤哉(Atsuya Towata) |
機能性複合材料、粉体製造 |
研究グループ
- 電子セラミックスグループ
研究グループ長:増田 佳丈 - 光熱制御材料グループ
研究グループ長:浦田 千尋 - 蓄電材料グループ
研究グループ長:濱本 孝一 - 固体イオニクス材料グループ
研究グループ長:鷲見 裕史 - ナノポーラス材料グループ
研究グループ長:木村 辰雄 - 次世代磁石材料グループ
研究グループ長:平山 悠介 - 高機能磁性材料グループ
研究グループ長:岡田 周祐
パンフレット
極限機能材料研究部門パンフレット PDF[4.6MB]
連絡先
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門
〒463-8560 名古屋市守山区桜坂4-205
Eメール:M-webmaster_ifm-ri-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)