光熱制御材料グループ
周囲環境変化に応答し、透過率が変化する材料や異物の付着抑制機能が持続する材料を開発しています。具体的には、室内や車内に流入する日射を制御して省エネで快適な空間を実現する調光材料や、道路標識や太陽光パネル等への雪氷付着を抑制して安心安全な生活や創エネを支える表界面材料の開発に取り組んでいます。
グループの研究課題・研究成果
高分子ネットワーク液晶を用いた温度応答性の光透過制御素子の開発
光が透過する透明状態と散乱する白濁状態が温度変化でスイッチングする、高分子中に液晶が分散した構造の光学素子を開発しています。この透明と白濁の切り換えで、太陽光透過率を制御することができます。
温度応答型着氷雪防止コーティング材料の開発
外部温度に応答し、氷点下になると材料内部から潤滑液が徐放され、氷雪の付着が抑制される新しいコーティング材料を開発しています。
プレスリリースなど
- 水になじみやすく、水がスムーズに滑落する透明皮膜(2022年10月26日 プレス発表)
-わずか0.5 μLの水滴すらも滑落させる親水性皮膜の開発に成功- - 混ぜるだけで簡単に作製でき、傷が素早く自己修復する透明防曇 皮膜(2022年08月08日 プレス発表)
-従来と比べ1/8以下の時間で傷がふさがり、長期間曇りを防ぐ透明コーティングの開発に成功- - 透過光量を制御する液晶材料の熱安定性を向上(2021年08月24日 プレス発表)
-構造変化の耐久性を高め調光ガラスなどの実用化に進展-
グループの構成メンバー
顔写真 | 役職および名前 | 専門分野 | 論文等 |
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研究グループ長
浦田 千尋(Chihiro Urata) |
有機無機ハイブリッド、オルガノゲル、ソフトマター、表面処理、ナノ表界面 | Web of Science | |
上級主任研究員
穂積 篤(Atsushi Hozumi) |
表面化学、薄膜工学、材料プロセス工学 | Web of Science | |
主任研究員
垣内田 洋(Hiroshi Kakiuchida) |
光機能材料、光・熱物性、光計測技術 | ORCID Web of Science |
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主任研究員
胡 致維(Chih-Wei Hu) |
調光材料、ガスクロミック、導電高分子、触媒ナノ粒子、金属錯体、水素検知 | ORCID Web of Science |
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研究グループ付
山田 保誠 (Yasusei Yamada) |
光機能材料、環境機能材料、パッシブ材料、光環境、熱環境 | ORCID Web of Science |
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研究グループ付
西澤 かおり(Kaori Nishizawa) |
機能性セラミックス、溶液化学、薄膜 | ORCID Web of Science |
連絡先
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 中部センター
極限機能材料研究部門 光熱制御材料グループ
〒463-8560 名古屋市守山区桜坂4-205
Eメール:M-webmaster_ifm-ri-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)