部門紹介About

部門長挨拶

ごあいさつ
 平成 27 年 4 月から産総研の装いが新たになりました。組織上では国立研究開発法人に移行し、第 4 期中長期計画(5 カ年)が始まりました。第 3 期では、環境・エネルギー、ライフサイエンス、情報通信・エレクトロニクス、ナノテクノロジー・材料・製造、計測・計量標準、および地質の 6 研究分野でしたが、第 4 期からコア技術を束ねそれらの総合力を発揮するため、7 領域(5 研究領域と 2 総合センター)となる、エネルギー・環境領域、生命工学領域、情報・人間工学領域、材料・化学領域、エレクトロニクス・製造領域、地質調査総合センター、計量標準総合センターに再編されました。また、第 3 期までは理事長の下に研究ユニットがフラットに配置された 2 階層構造でしたが、理事長 ― 研究領域 ― 研究ユニット(研究部門、研究センター)の 3 階層構造となりました。この体制により、領域長に責任と権限を付与し領域全体で社会ニーズや産業ニーズを的確に捉えて研究を機動的に実施し成果を上げることとしています。

 第 4 期の研究面での特色は、産業技術政策の中核的実施機関として最先端研究・革新的技術シーズを事業化(民間企業による事業化)につなぐ「橋渡し」機能と目的基礎研究の強化、地域イノベーションの推進がミッションとなっていることです。また、地質情報や計量標準等の知的基盤の整備と高度化、人材育成と人材流動化への貢献もミッションとなっています。7 領域のうち地質調査総合センターは、日本で唯一の「地質の調査」のナショナルセンターとして地質情報の整備に今後も取り組むことが任務となっています。当部門も地質情報研究部門、活断層・火山研究部門、地質情報基盤センター(研究支援ユニット)とともに、地質調査総合センター傘下の研究ユニットとして、その研究業務の一翼を担います。

 当部門は今後も「地圏の資源と環境に関する研究と技術開発」に取り組み、社会生活の改善と向上、さらには人類の持続可能な発展に貢献することをミッションとしていきます。第 4 期において当部門は戦略課題を以下のように 6 つ掲げ、政策ニーズ対応の研究を中心に進めていく所存です。
地下資源の研究として、
 ○燃料資源に関する情報整備と評価技術の開発
 ○鉱物資源に関する情報整備と評価技術の開発
地下環境利用の研究として、
 ○二酸化炭素地中貯留に関する評価技術の開発
 ○地層処分に関する評価技術の開発
地下環境保全の研究として、
 ○土壌汚染に関する情報整備と評価技術の開発
 ○地下水の資源と環境に関する情報整備と評価技術の開発
地熱・地中熱の研究については、再生可能エネルギー研究センターの地熱チーム・地中熱チームが核となり当部門が連携して進めます。

 また、産総研のミッションである「橋渡し」機能の強化についても、シーズ研究と目的基礎研究を重視し、研究出口を常に見据えた研究戦略の中で取り組んでいきます。そのためには、新人採用を含めた部門内の人材確保・育成や技術継承が急務と感じています。今後とも、みなさまのご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。

平成29年4月1日
地圏資源環境研究部門 研究部門長 光畑裕司

ミッション

第4期中長期計画期間において当部門は、

国の資源エネルギー施策立案や産業の持続的発展に役立てるために、地下資源の安定供給に向けたポテンシャル評価、および地圏環境の利用と保全に関する調査を行い、そのための技術を開発します。

具体的には、次の3項目をミッションに掲げます。

① 地下資源評価として、燃料資源、鉱物資源ならびに地熱・地中熱に関するポテンシャル評価と調査を実施します。
米国・南ア等での希土類等レアメタル資源概査から探査段階に移行可能な案件を抽出します。工業原料鉱物の評価ならびに機能性鉱物材料の合成及び工業的利用に関する技術開発等を行います。日本海等の表層型メタンハイドレートの調査ならびに資源量評価及び非在来型を含む石油・天然ガス等燃料資源鉱床の成因解析、資源量評価手法の開発を行います。微小地震監視による地熱貯留層評価管理技術の開発ならびに1地域以上での地中熱ポテンシャルマップ作成等を行います。

② 地下環境利用評価として、二酸化炭素地中貯留等に関する地質モデリング技術の開発と調査を実施します。
二酸化炭素地中貯留のための多面的監視手法の実施指針を作成し、遮蔽性能評価用地質モデリング手法のマニュアル化ならびに圧入条件予測手法の技術手順等を取りまとめます。駿河湾周辺の陸域から海域へ連続する地下水流動解析や長期安定領域判定等を通じた沿岸域地質環境の調査ならびに評価を行います。

③ 地下環境保全評価として、資源開発や各種産業活動等に起因する土壌・地下水に関する評価手法の開発と調査を実施します。
地下環境保全のために、水中低濃度放射性セシウム等の有害物質汚染に係る計測・浄化及びリスク評価技術の高度化、ヒ素含有地下水用吸着材の開発等を行い、高知県地域の表層土壌調査・分析を継続します。水循環基本計画を視野に入れたデータベース整備、工業用地下水資源の確保と安定供給に資する調査・情報発信ならびに富士山地域の水文環境図の編集を進め、取りまとめます。

組織・名簿

研究部門長 光畑裕司 物理探査(電磁気),数値モデリング・インバージョン技術
副研究部門長 今泉博之 音響工学,騒音伝搬,資源工学
総括研究主幹 丸井敦尚 水文学
研究主幹
(安全担当)
前川竜男 地球化学,化学工学
部門付 遠藤 祥
長 秋雄 文化地質学,石材学(花崗岩・戸室石),地層処分(初期地圧,地震学)
佐脇貴幸 地熱地質学,岩石学,流体包有物
相馬宣和 地下計測,地球情報工学,地圧計測(AE法)
森田澄人 海洋地質学,構造地質学,燃料地質学
安川香澄 地熱貯留層工学,物理探査,地中熱利用
浅沼 宏 地熱開発工学,地震学
石橋琢也 貯留層工学
岡本京祐 地震学
最首花恵 地球化学,地質学
山谷祐介 物理探査工学
渡邉教弘 計算工学
名誉リサーチャー 金原啓司 厨川道雄 小玉喜三郎 笹田政克 
棚橋 学 野田徹郎 松永 烈
地下水研究グループ
研究グループ長
(兼務)
丸井敦尚 水文学
研究グループ員 井川怜欧 水文学
小野昌彦 水文学
佐々木宗建 資源工学
町田 功 水文学
吉岡真弓 地下水学,地中熱利用
松本親樹 資源工学,環境工学,岩盤工学
研究グループ付 内田洋平 水文学,地下水流動・熱輸送理論
アリフ ウィディアトモジョ(Arif Widiatmojo) 熱及び物質移動 モデル,流体力学
石原武志 第四紀学,地形発達史
シュレスタ・ガウラブ(Shrestha Gaurav) 水文学,地中熱利用,環境工学(水環境)
柳澤教雄 地熱地質学,地球化学,鉱物学
鉱物資源研究グループ
研究グループ長 高木哲一 岩石学,非金属鉱床学,水文地質学
研究グループ員 荒岡大輔 地球化学
大野哲二 資源工学,掘削工学
児玉信介 リモートセンシング
実松健造 鉱床学
綱澤有輝 選鉱学,粉体工学,粉体シミュレーション
星野美保子 鉱物学,地球化学,結晶化学
研究グループ付 昆 慶明 地球化学,鉱床学,岩石学
森本慎一郎 化学工学,社会システム工学
燃料資源地質研究グループ
研究グループ長 中嶋 健 堆積学,海洋地質学,燃料地質学
研究グループ員 朝比奈健太 有機地球化学,有機化学
後藤秀作 地球熱学
佐藤幹夫 海洋地質学,燃料地質学
髙橋幸士 石炭地質学,有機地球化学,地球化学
地圏微生物研究グループ
研究グループ長 坂田 将 有機地球化学,生物地球化学
研究グループ員 片山泰樹 微生物生態学,微生物生理学
金子雅紀 有機地球化学,生物地球化学
眞弓大介 微生物生態学
持丸華子 微生物生態学,嫌気微生物学
吉岡秀佳 有機地球化学,生物地球化学
研究グループ付 竹内美緒 地質微生物学
地圏化学研究グループ
研究グループ長 鈴木正哉 鉱物学,材料化学
研究グループ員 猪狩俊一郎 有機地球化学
水垣桂子 地質学,層序学,地熱年代学
三好陽子 粘土鉱物学,無機地球化学
森本和也 鉱物学
研究グループ付 金子信行 地球化学
物理探査研究グループ
研究グループ長
横田俊之 物理探査(弾性波)
研究グループ員 小森省吾 電気物性計測,物理探査(電磁気),数値計算(地下水流動)
神宮司元治 物理探査,モニタリング
高倉伸一 資源工学,電気・電磁探査法,地球電磁気学
中島善人 プロトンNMRを用いた物理探査と室内実験
CO2地中貯留研究グループ
研究グループ長 徂徠正夫 地球化学,結晶成長,鉱物学
研究グループ員 加野友紀 環境システム学
後藤宏樹 岩石力学,地下水理学
西 祐司 地球物理学
研究グループ付 藤井孝志 岩石力学,岩盤工学
地圏環境リスク研究グループ
研究グループ長 張 銘 水理地質,岩石力学,地層処分,地盤環境工学
研究グループ員 井本由香利 環境工学,土壌物理学
川辺能成 地圏環境工学
杉田 創 地球化学
原 淳子 地球化学,地圏環境工学
村尾 智 多金属鉱床,スモールスケールマイニング,開発リスク低減
保高徹生 リスク評価,土壌物理
研究グループ付 坂本靖英 エネルギー資源工学
地圏メカニクス研究グループ
研究グループ長 雷 興林 岩石力学,地震学
研究グループ員 及川寧己 岩石力学,地圧計測,地熱開発
竹原 孝 岩石力学
成田 孝 岩石力学
宮崎晋行 岩石力学,土質力学
産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門
所在地
〒305-8567 茨城県つくば市東1-1-1 中央第7