主な研究活動
大型研究プロジェクト
表層型メタンハイドレート
天然ガスの主成分である「メタン(methane)」と、水和物を意味する「ハイドレート(hydrate)」。温度・圧力の条件や環境が揃うことで、水分子が作るカゴ状の構造ができ、その中にメタン分子が含まれるものをメタンハイドレートと呼んでいます。
メタンハイドレートは、1m³の中に約170m³のメタンガスを取り込むことができますが、低温・高圧の状態でのみ安定的に存在できる物質であるため、陸域では極寒の凍土域などに、海域では数百m以深の深海などのみに存在しており、常温常圧の下では水とメタンに分離してしまいます。
地層処分
「原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物は、長年の議論により、人間の生活環境から十分に離れた場所に長期的かつ安全に隔離する視点から”地層処分”が最も有効な手段と位置付けられています。私たちは、安全な地層処分に向けて、特に日本の沿岸部における深層の地質地下水環境を評価する技術開発に取り組んでいます。」
各種研究テーマ
インフラ診断
我が国では高度成長期に多くの社会インフラが建設され、これらの社会インフラは2020年以降、築半世紀を超えることになります。今後急増する老朽化したインフラの維持管理には効率的な予防保全の実現、ならびに長寿命である材料をインフラ構造に用いる必要があります。このような課題に呼応するため産総研は第5期中長期目標・計画における重点的に推進するべき社会課題の解決に向けた研究テーマとして、「持続可能な安全・安心社会のための革新的インフラ健全性診断技術および長寿命化技術の開発」を掲げています。
本研究テーマは、産総研サステナブルインフラ研究ラボのインフラ診断技術研究チームに参画して実施している課題です。
地球科学情報発信/成果物
水文環境図
表層土壌評価基本図
地中熱
再生可能エネルギー研究センター地中熱チームと地圏資源環境部門地下水研究グループは、対象地域の地質や地下水環境を総合的に評価し、地中熱の潜在的な利用可能性 (ポテンシャル)を「見える化」した「地中熱ポテンシャルマップ」を作成しています。
地熱情報DB
GERAS/地圏環境リスク評価システム
重金属類や揮発性有機化合物、農薬類および鉱物油などによる土壌・地下水汚染や廃棄物の埋立処分などに係る各種リスクを定量的に評価するために、地圏環境リスク評価システム(Geo-Environmental Risk Assessment System: GERAS)の開発・改良および周知・普及活動を行ってきております。
発表論文
当研究部門に所属する職員等が発表した研究論文(2017年度以降)を紹介致します。ご興味のある論文があれば、是非個別にコンタクト下さいますようお願い致します。