採用情報
部門の仕事
ともに“地圏”に挑み、つぎの“資源”と“環境”を、新たな“技術”で創りませんか?
当研究部門では、2050年カーボンニュートラル(CN)に直接間接に寄与する地圏環境の保全や活用等の研究のほか、豊かな国民生活を維持した形での現実的なCNへのトランジションのために、環境に調和する資源や地下開発・評価の研究をともに進め、「エネルギー・環境・資源制約」に一緒に立ち向かってくれる方をお待ちしています。
GREENの仕事の概要
産総研の研究部門として、メインの仕事は社会課題の解決に貢献する研究活動です。
不定形で規模や内容は研究テーマによって様々です。数名で協働する研究活動から、時には研究部門の枠をも超えて実施する大型研究プロジェクトまで、活躍の場は様々です。室内実験や計算機等での研究活動の他に、やはり、野外における調査や実験があることも大きな特徴です。
採用後の研究テーマの設定は、研究グループ長や参加するプロジェクトリーダーと相談して決めることになります。皆さんの意欲や将来の目標などを伺いながら、公的研究機関に相応しい研究活動を一緒に行えればと思います。
野外調査
水文環境図および表層土壌評価基本図の作成のための現地調査や試料採取等の他に、様々な研究テーマで、現地地質の調査、研究用試料のサンプリング、現地での各種実験、各種技術開発の野外で実施、などがあります。日本のみならず海外での調査、山間地や平野部だけでなく沿岸部や海上での調査など、対象のフィールドも様々で、場の多様性は実社会に繋がり得る成果を生むためにも有用です。野外調査の未経験者であっても、先輩研究員と共にOJTで多彩な経験を積むことで、自らの成長を実感出来ると思います。
室内実験・分析評価
野外実験で得られた試料を各種研究テーマの目的に基づいて高度な分析や評価をしたり、野外からの試料を用いて各種装置で実験をします。また、標準的な岩石試料や人工的に作成した試料を用いて、室内実験をベースにした目的基礎研究を展開する場合もあります。当部門の保有機器やGSJの共用機器として、岩石・鉱物・土壌・水・微生物等のそれぞれに適した、国内トップクラスの分析装置等を用いることが出来ます。
モデリング・シミュレーション
実現象の理解や説明、それを生かした新たな技術開発等のために、計算機上での研究開発を主とする研究者もいます。研究テーマやプロジェクトの目的、大きさに応じて、様々なソフトウェアを利用して研究を行います。PythonやC、Fortranなどの開発言語を用いて、自ら研究に適したソフトウェアを開発することも多々あります。高度な理論計算等で通常の計算機では能力不足の場合には、産総研や外部のスーパーコンピュータを利用することもあります。
ドキュメンテーション・コミュニケーション
研究成果を学術論文や各種報告書に取り纏めて発信したり、学会等で発表して専門家や社会との意見交換を行うことも、学術技術レベルを高めて社会に価値ある成果を出すことを目的にする当部門では、大切な仕事の一つです。研究所内においても様々な形で研究者間でのコミュニケーションを行い、新たなアイディアや有益なPJの実現に向けた連携・融合体制を作ったりします。
また最近では、地圏に関する技術や各種取組の社会的受容性の向上や評価のために、地域社会の方々等とワークショップを行ったり、アンケート調査等を行ったりすることも、重要な研究業務の一つとして位置付けています。
GREENのワークライフバランス
社会に貢献できる研究成果の創出は、まずは、研究者本人の幸せから!
地圏資源環境研究部門は、産業技術総合研究所の研究部門として、ワークライフバランスを重視した業務推進を奨励しています。
経済産業省共済組合加入(健康保険・厚生年金)
雇用保険・労働者災害補償保険加入/住居手当
入所時の引越し費用援助/育児支援制度
経済産業省共済組合の福利厚生サービス
各種施設利用
採用情報
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研究職員
研究職(修士卒・博士卒)
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契約職員
ポスドク/テクニカルスタッフ/クレリカルスタッフ/リサーチアシスタント(RA)等
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総合職、 その他職種
総合職(新卒採用) 総合職(キャリア採用)/ 地域型職員/ 特定業務任期付職員
現在の公募はこちらに掲載しています。
先輩職員の声
自分の研究を通して困っている人を助けたい、人の役に立ちたい。
- ①あなたにとってGREENとはどんな職場?
- 働き方や時間を自由に決定できる職場です。私は小学生と幼稚園(要確認)の2人の子供がいますが、上司や同僚の理解もあって育児休暇も取りやすかったです。また、裁量労働が認められているので、家族の都合に合わせた業務スケジュールを組みやすく、働きやすい環境だと思います。
- ②あなたの研究テーマは?
- 地下水に関する研究
- ③あなたは普段どんな仕事をしているの?
- 例えば、地下水資源に関するデータベースである「水文環境図」の作成を全国各地で進めたり、原発から出る放射性廃棄物の地層処分に係る地下水流動の実態解明といった研究に取り組んだりしています。
- ④あなたの夢は?そのためにどんな人と一緒に仕事をしたい?
- 私は「困っている人を助けたい。人の役に立ちたい。」という思いが原点にあるので、自分の研究成果を多くの人に役立ててもらいたいと思っています。
自由度の高い研究。自分らしい働き方
- ①あなたにとってGREENとはどんな職場?
- GREENは、風通しが良く居心地の良い職場です。部門全体でいい人が多く、目上の人たちも親切で安心感があります。また、個々の研究やスタイルを尊重してくれるため、自分らしい働き方ができます。部門の特色や存在意義を意識して活動することで、自由度の高い研究が可能なのも大きな魅力です。
- ②あなたの研究テーマは?
- 地下の微生物学的メタン生成に対し、いかに現象を理解し、利活用するのかを地球化学的手法の開発と応用から挑んでいます(微生物学を使わないところがミソ)。
- ③あなたは普段どんな仕事をしているの?
- 科学掘削船などで海底堆積物の調査・試料採取を行い、産総研内の実験室で微生物メタン生成と関連する化学成分の抽出・分析を行っています。現在は、在外研究の機会を頂き、ドイツのマックスプランク研究所に滞在して、これまでとはひと味違う生化学の研究をイチから学んでいます。
- ④あなたの夢は?そのためにどんな人と一緒に仕事をしたい?
- 世の中に対し、新しい発見を提供したい。
おたがいにサポートしあい、自信につながる
- ①あなたにとってGREENとはどんな職場?
- 私は修士卒で入所したので、最初は博士卒の研究員より未熟だと感じることもありました。GREENでは、同僚や先輩が快く相談にのってくださいますし、自分では持ちえない視点でアドバイスをいただけることも多く、たくさんのサポートがある職場だと思います。最近は、自分の得意分野で他の方をサポートできたと感じることも増え、自信につながっています。
- ②あなたの研究テーマは?
- 土壌や地下水の重金属汚染
- ③あなたは普段どんな仕事をしているの?
- 昔の鉱山での岩石や排水の採取や、実験室での岩石試料の観察や実験をしています。重金属汚染土壌対策用材料の性能評価試験方法の標準化にも関わります。野外調査では藪をこいだり川を渡ったり大変ですが、その土地の美味しいものを食べられるのはひとつの醍醐味です。
- ④あなたの夢は?そのためにどんな人と一緒に仕事をしたい?
- 社会に役立つ研究をすすめていきたいです。社会課題について一緒に話し考えられる人と仕事をしたいと思っています。