主要な研究成果
2021(令和3)年
次世代医療基盤
QoL向上に資する高品質・高機能・高精度な治療・診断技術の開発と、バイオデータを統合利用した診断/健康評価のための基盤技術開発、バイオ医薬品や再生医療の研究開発を推進し、健康寿命の延伸や次世代医療システムの構築を支援します。
- 新型コロナウイルス感染症陽性患者を病院外で初期診断
- クラスター発生施設や軽症者療養施設での患者の経過観察にも利用
- 茨城県の要請を受け、県内病院が患者の診断に活用
- 長期ECMOシステムへの適応を検討中
- 製品設計、製造プロセスなど、製品開発効率の向上に貢献
生物資源高度利用
植物や微生物等の生物資源を最大限に利用し、遺伝子工学、生化学、情報科学、環境工学等の多層的視点から生命現象の深淵を明らかにするとともに、その応用技術を利活用することで持続的バイオエコノミー社会の実現を目指しています。
廃水プロセスの中枢にある微生物代謝戦略を解明
- 活性汚泥中の廃棄物から、メタンガスを生産する新規代謝フローを発見
- 廃水処理プロセスの革新的な改良法を考案
- 製造効率の向上により、電力消費量を大幅に削減可能
- 高機能な化学品や医薬品原料を生産する「スマートセルインダストリー」の実現に貢献
先進バイオ高度分析
バイオ関連技術における測定・解析を含めた評価技術の高度・高感度化や、これまで困難とされた生体物質の測定を可能とする新技術の開発を推進し、バイオ医薬品の品質管理、バイオ計測標準技術に加え、次世代バイオモノづくりへのサポートを展開します。
- データの比較互換性が担保されたマイクロバイオームデータベースの構築が可能
- 標準化された分析手法により、マイクロバイオーム産業の拡大に貢献
- 血管を通じて酸素・栄養供給や薬剤の注入、代謝産物の取り出しが可能
- 血管を持つ組織・腫瘍モデルによる医薬品評価や、iPS細胞を用いた移植組織の作製に活用