長さ標準研究グループ
長さ標準は産業・科学の基盤です。長さ標準研究グループでは、長さや偏差量 (平面・球面形状)に係る標準供給及び関連する計測技術の研究開発を行っています。
現在、長さの単位「メートル」は、光の速度で定義されています。 この定義を実現した長さの国家標準と産業界で用いられる長さの基準器や長さ測定器を精密に繋ぐ (トレーサビリティ)ために、 光の干渉が利用されています。長さ標準研究グループでは、 光干渉を用いた計測法を中心としつつ、機械的な測定法や角度を利用した計測法も取り入れ、 産業界からの要望に応えられる標準・計測技術の開発に取り組んでいます。
具体的な標準供給としては、端度器(ブロックゲージ)、線度器(標準尺)、光波距離計、 干渉測長機、段差高さ、屈折率、平面度、球面度 に関して校正サービスを実施しており、供給範囲としてはナノメートルから100メートル以上の広い範囲をカバーしております。 また、基準巻尺の基準器検査も行います。 研究開発では、長さ、偏差量や屈折率の測定技術の高精度化、範囲拡大、高機能化など、 長さ計測分野を国際的に先導できる先端的な計測技術の研究開発に力を入れています。さらに、 民間との連携によって、 階層構造に基づく効率的な長さのトレーサビリティー体系の構築にも取り組んでいます。
これらの活動を通じ、計測機器や自動車など、基幹産業の国際競争力強化、 半導体、光通信、 新産業の創出・先端産業の育成、安全・安心、科学技術へ貢献いたします。
お知らせ
- 2025年10月24日掲載
- 平井が 令和7年度産業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰)を受賞(別ウィンドウが開きます)しました。 主な功績は、日本工業標準調査会(現:日本産業標準調査会)及び機械要素分野産業標準作成委員会における JIS制定・改正・廃止等に関する審議による、日本のものづくり産業を中心とした国際競争力向上に 資する規格の制定への貢献です。詳細は、 産総研のホームページをご覧ください。
- 2025年10月22日掲載
- 増田が 2025年度 精密工学会 春季大会 アドバンスト・ベストプレゼンテーション賞を受賞(別ウィンドウが開きます)しました。 講演題目は「自己校正型ロータリエンコーダを用いた局所角度分布に基づく自由局面形状計測 -装置開発と基礎検証-」です。
- 2025年3月17日掲載
- 3月13日発行の日刊工業新聞の「技術で未来拓く −産総研の挑戦−」コーナーに、 堀の研究成果 「レーザー干渉計高度化」(別ウィンドウが開きます) が掲載されました。数ヶ月後に 産総研のホームページに期間限定で掲載される予定です。
- 2025年2月19日掲載
- 2024年12月16日に行った近藤、平井、 川嶋、尾藤の 球の直径測定に関する産総研プレスリリースの 英語版が2025年1月27日に掲載されました。
- 2025年1月17日掲載
- 2024年11月28日に行った川嶋、平井、 近藤、尾藤の 球の表面形状校正に関する産総研プレスリリースの 英語版が2024年12月27日に掲載されました。
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過去のお知らせ一覧
更新情報
- 2025年10月23日
- 研究テーマ・成果のページを更新しました。 (堀と近藤の解説を追加、 近藤と増田の学会発表を追加しました。)
- 2025年6月15日
- 長さ計測技術研究のページに、論文等の研究成果のリストを掲載しました。
- 2025年4月1日
- メンバーのページを更新しました。
(堀が研究グループ長に着任しました。
平井が所内出向しました。
増田の情報を更新しました。
NMIJ研究者カタログへのリンクを追加しました。)
ブロックゲージの校正責任者を交代しました。 - 2024年12月5日
- 川嶋のページを更新しました。
- 2024年12月3日
- メンバーのページを更新しました。 (近藤の兼務を削除し、情報を更新しました。 川嶋、増田の情報を更新しました。)
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過去の更新情報一覧
研究グループホームページのアイコンについて
研究グループホームページに示されているアイコンは、「長さ」に関連する文字や道具、科学技術、歴史に関するものをデザインしたものです。それぞれの意味は、…続きはこちら!