長さ標準研究グループ
長さ標準は産業・科学の基盤です。長さ標準研究グループでは、長さや偏差量 (平面・球面形状)に係る標準供給及び関連する計測技術の研究開発を行っています。
現在、長さの単位「メートル」は、光の速度で定義されています。 この定義を実現した長さの国家標準と産業界で用いられる長さの基準器や長さ測定器を精密に繋ぐ (トレーサビリティ)ために、 光の干渉が利用されています。長さ標準研究グループでは、 光干渉を用いた計測法を中心としつつ、機械的な測定法や角度を利用した計測法も取り入れ、 産業界からの要望に応えられる標準・計測技術の開発に取り組んでいます。
具体的な標準供給としては、端度器(ブロックゲージ)、線度器(標準尺)、光波距離計、 干渉測長機、段差高さ、屈折率、平面度、球面度 に関して校正サービスを実施しており、供給範囲としてはナノメートルから100メートル以上の広い範囲をカバーしております。 また、基準巻尺の基準器検査も行います。 研究開発では、長さ、偏差量や屈折率の測定技術の高精度化、範囲拡大、高機能化など、 長さ計測分野を国際的に先導できる先端的な計測技術の研究開発に力を入れています。さらに、 民間との連携によって、 階層構造に基づく効率的な長さのトレーサビリティー体系の構築にも取り組んでいます。
これらの活動を通じ、計測機器や自動車など、基幹産業の国際競争力強化、 半導体、光通信、 新産業の創出・先端産業の育成、安全・安心、科学技術へ貢献いたします。
お知らせ
- 2024年12月16日掲載
- 2024年12月16日に近藤、平井、
川嶋、尾藤が産総研プレスリリースを行いました。
世界最高レベルの精度で球の直径測定を実現 −自由曲面レンズの形状測定の精度を1桁向上−
日本経済新聞 2024年12月16日(別ウィンドウが開きます)で報道されました。 - 2024年12月9日掲載
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近藤が著者となっているシリコンブロックゲージを参照標準として用いた超高精度三次元測定機による
球の二点直径校正についての論文がオンラインで公開されました。
2025年1月26日まではどなたでも ここ(別ウィンドウが開きます)から、 サインイン、登録不要、無料で論文をダウンロードいただけます。 - 2024年12月5日掲載
- 川嶋が 精密工学会 2024年度秋季大会 アドバンスト・ベストプレゼンテーション賞を受賞(別ウィンドウが開きます)しました。 講演題目は「球面フィゾー干渉計におけるミスアライメントによる測定誤差の解析」です。
- 2024年12月3日掲載
- 2025年1月16日(木)〜1月17日(金)に 2024年度計量標準総合センター成果発表会を行います。 当グループは1月17日(金)に1件の研究トピックス講演と5件のポスター発表を行います。参加登録が必要ですので、 2025年1月10日(金)までに事前登録をお願いいたします。
- 2024年12月3日掲載
- 2024年11月28日に川嶋、平井、
近藤、尾藤が産総研プレスリリースを行いました。
基準球面レンズの表面形状を高精度に校正 −高精度な光学素子の開発、製品の品質管理の高度化に貢献−
OPTRONICS ONLINE 2024年11月29日(別ウィンドウが開きます)、 日刊工業新聞 2024年12月11日朝刊(12月16日追記)で報道されました。 - 過去のお知らせ一覧
更新情報
- 2024年12月5日
- 川嶋のページを更新しました。
- 2024年12月3日
- メンバーのページを更新しました。 (近藤の兼務を削除し、情報を更新しました。 川嶋、増田の情報を更新しました。)
- 2024年03月18日
- お問合せ・交通アクセスのページを更新しました。 (研究グループの電話番号、Fax番号が廃止されますので削除いたしました。)
- 2024年03月18日
- 平井のページを更新しました。
- 2023年10月05日
- お問合せ・交通アクセスのページを更新しました。 (事業所再編により住所が変更になりました。)
- 過去の更新情報一覧
研究グループホームページのアイコンについて
研究グループホームページに示されているアイコンは、「長さ」に関連する文字や道具、科学技術、歴史に関するものをデザインしたものです。それぞれの意味は、…続きはこちら!