長さ標準研究グループ
長さ標準は産業・科学の基盤です。長さ標準研究グループでは、長さや偏差量 (平面・球面形状)に係る標準供給及び関連する計測技術の研究開発を行っています。
現在、長さの単位「メートル」は、光の速度で定義されています。 この定義を実現した長さの国家標準と産業界で用いられる長さの基準器や長さ測定器を精密に繋ぐ (トレーサビリティ)ために、 光の干渉が利用されています。長さ標準研究グループでは、 光干渉を用いた計測法を中心としつつ、機械的な測定法や角度を利用した計測法も取り入れ、 産業界からの要望に応えられる標準・計測技術の開発に取り組んでいます。
具体的な標準供給としては、端度器(ブロックゲージ)、線度器(標準尺)、光波距離計、 干渉測長機、段差高さ、屈折率、平面度、球面度 に関して校正サービスを実施しており、供給範囲としてはナノメートルから100メートル以上の広い範囲をカバーしております。 また、基準巻尺の基準器検査も行います。 研究開発では、長さ、偏差量や屈折率の測定技術の高精度化、範囲拡大、高機能化など、 長さ計測分野を国際的に先導できる先端的な計測技術の研究開発に力を入れています。さらに、 民間との連携によって、 階層構造に基づく効率的な長さのトレーサビリティー体系の構築にも取り組んでいます。
これらの活動を通じ、計測機器や自動車など、基幹産業の国際競争力強化、 半導体、光通信、 新産業の創出・先端産業の育成、安全・安心、科学技術へ貢献いたします。
お知らせ
- 2022年12月22日掲載
-
2022年度計量標準総合センター成果発表会は、2023年1月30日(月)〜2月3日(金)に、オンラインで開催いたします。
当グループからは4件のポスター発表と研究室見学動画配信をいたします。参加登録が必要ですので、
2023年1月30日(月)午前9時までの事前登録にご協力ください。
(2023年1月13日追記:当グループのポスター発表は、2月1日(水)午後です。 バーチャル空間内で発表者と会話できます。) (終了しました。多数のアクセスありがとうございました。) - 2022年12月2日掲載
- 平井が毎日小学生新聞の連載
「ふしぎのひみつきち」
の11月22日版に「"いろいろ"な光」と題して解説を書きました。
[PDFファイルはこちら、2.3 MB] - 2022年11月14日掲載
- 堀が 著者となっているダブルパスホモダイン干渉計における周期誤差のメカニズム解析および周期誤差を低減した干渉計の評価についての論文が発行されました。
- 2022年11月7日掲載
- 尾藤と近藤が共著となっている
自由曲面形状の国際比較についての論文がEOS Prize 2022を受賞しました。
欧州光学会(European Optical Society; EOS)が発行するオープンアクセスオンラインジャーナル
JEOS:RP(別ウィンドウが開きます)
で2020年から2022年の間に発行された論文の中から、そのインパクトと質に基づいて選ばれました。
受賞論文
この賞は、欧州光学会年次総会EOASM 2022で授与されました。詳細についてはEOASM 2022のページ(別ウィンドウが開きます)をご覧ください。 - 2022年11月7日掲載
- 2022年秋の産総研一般公開「体感せよ!!研究の日常」オンラインラボツアー動画が公開されており、
寺田が光学トンネルの説明をしています。下記ページからご覧ください。
2022年産総研つくばセンター一般公開
-
過去のお知らせ一覧
更新情報
研究グループホームページのアイコンについて
研究グループホームページに示されているアイコンは、「長さ」に関連する文字や道具、科学技術、歴史に関するものをデザインしたものです。それぞれの意味は、…続きはこちら!