蓄電デバイス研究グループ

モバイル情報電子機器の利便性のさらなる向上や電気自動車の航続距離の延長のためには、現行のリチウムイオン二次電池（LIB）の更なる高性能化やLIBを超える高いエネルギー密度の新型蓄電デバイスが必要とされています。また、自動車用途では10年以上、系統連系用途では15年以上の長期寿命が蓄電池に求められてきていることから、短期間でLIBの寿命を予測する手法を開発する必要性も高まってきています。

当グループでは、現行LIBの高性能化に加えLIBを超えるエネルギー密度と安全性・信頼性を併せ持った次世代の蓄電デバイスを提案するべく、全固体LIBならびに革新型全固体電池に関する研究開発を行っています。全固体電池構築に向けた「新規固体電解質開発」、「粉体制御」、「シート化」、「電池化」、「解析技術」などの要素技術開発に加え、革新型全固体電池用電極材料として金属多硫化物開発も進めています。また、車載用LIBの評価に関する多くの知見を蓄積しており、開発してきた「電池特性評価技術」や「寿命評価技術」の他用途への展開を図っています。