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東アジア地域地震火山災害情報図

東アジア地域の地震・津波・活断層・火山噴火に関する災害情報図

地質調査総合センターG-EVER推進チームは、東アジア地域の地質調査研究機関と共に、過去に災害を引き起こした大規模な地震、津波,火山噴火に関する情報を1枚の地質図上にまとめた「東アジア地域地震火山災害情報図」を作成した(図1)。

 

図1. 東アジア地域地震火山災害情報図

図1 東アジア地域地震火山災害情報図
(画像データのダウンロードは,こちらをクリック: 64MB)

(説明書のダウンロードは,こちらをクリック: 30MB)

 

東アジア地域の5つの公的研究機関*と共に、記録として残っている1850年以降の地震や1400年以降の火山噴火に関する情報を重点的に収集・整理し、主要な地震の震央や活断層の位置,津波の発生源の位置,沿岸に到達した津波の範囲や高さ、活火山やカルデラの位置、大規模な噴火による火山灰の分布、大規模火砕流の分布等を図示した。また,過去に発生した地震及び火山災害の規模、犠牲者数とその要因などがアイコンで表示されており、一目で対象地域の災害状況を把握できる(図2)。

海外進出企業や旅行者などのリスク管理意識向上や防災計画の策定、ハザードマップ作成の際の基礎データとしての利活用が期待される。

 

「東アジア地域地震火山災害情報図」上での日本付近

図2  「東アジア地域地震火山災害情報図」上での日本付近

犠牲者数とその要因を、アイコンを使ってわかりやすく色分け表示。

 

本図は各国の関係機関や研究者等に提供するとともに、地質調査総合センターWebサイト(地質図カタログのページ)から画像データをダウンロードすることが可能である。

また,今後,アジア太平洋地域地震火山ハザード情報システムで閲覧・検索できるようにすると共に、GIS等で利用可能なデジタルデータとして公開予定である。

 

本件に対する問い合わせ先

G-EVER推進チーム

E-mail:g-ever-ml(a)aist.go.jp

※ (a) を @ に置き換えてください。

 

*参加海外研究機関一覧

インドネシア火山地質防災センター(Center for Volcanology and Geological Hazard Mitigation, Geological Agency)

台湾中央研究院地球科学研究所台湾大屯火山観測所(Taiwan Volcano Observatory at Tatun, Institute of Earth Sciences, Academia Sinica)

中国地震局地球物理研究所(Institute of Geophysics, Chinese Earthquake Administration)

フィリピン火山地震研究所(Philippine Institute of Volcanology and Seismology)

ベトナム科学技術院地球物理研究所(Institute of Geophysics, Vietnam Academy of Science and Technology)

(五十音順)

 

関連リンク先

地質調査総合センター 地質図カタログ

アジア太平洋地域地震火山ハザード情報システム

 

本図に関する詳細紹介記事

産総研 プレス発表記事