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SUREアカデミー

  SUREコンソーシアムでは、世界に類のない高度な物理選別技術の開発と、これを利用した資源循環システム・社会システムの構築を目指しています。こうした未来技術を国内に定着させるためには、研究開発と並行して、21世紀の科学技術に相応しいカリキュラム、テキストを世界に先駆けて整備し、未来の中核的指導者を育成することが不可欠です。
  SUREコンソーシアムでは、若手~中堅の国研研究者(研究員~主任研究員相当)、大学教員(助教~准教授相当)及び企業の技術マネージャやその候補者を対象に、将来の日本の指導者育成を目的とした「SUREアカデミー」を開講いたしました。


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カリキュラムのお知らせ

  SUREアカデミーでは、新しい物理選別技術の論点を導き出す思考を養う目的で、2020年3月から、ラウンドテーブル形式の会合(大勢が会議室に集まり、小グループに分かれて課題をディスカッション)を企画しておりましたが、新型コロナウイルス感染防止の観点から面会での会合が困難となりました。web形式での開催も検討いたしましたが、本来のスキル習得の目的を達成し得ないとの判断し、座学あるいはラウンドテーブル形式の会合については、当面、見合わせることに致しました。
  一方、2021年度より、物理選別技術の未踏課題について、実用化や競争的研究資金獲得に向け、一定の知見を有する者がweb形式で課題突破のための議論する各種「検討会」を設立致します。皮切りとして、2021年6月より、「浮選結果予測システム検討会」を始動致します。

■ 浮選結果予測システム検討会

  磁選などの機械依存選別に対しては、AESSの開発やCEDESTにおける無人選別システムなど、情報に基づいて選別結果を予測し、選別条件等を自律制御するシステムを開発してきております。一方、環境依存選別である浮選*は、「浮選機」自体の性能よりも、試料の調整法や浮選機内の環境に選別結果が左右されます。現状は実験的に試行錯誤するしかなく、しかも試験法が規格化されていないため、再現性に乏しい、人によって結果が変わるなどの不確実性が伴います。本検討会では浮選の根本原理の理解や、試験法の開発、対象物に応じた最適化など、参加者が得意分野の研究を担い、情報に基づいて浮選結果を予測、延いては自律制御化を実現するための検討を行います。

  *浮選(古くは浮遊選鉱と呼ばれた):主に0.1mm以下の粒子を対象に、水に吹き込んだ微細気泡に疎水性粒子を付着、浮遊させて、親水性粒子との選別を行う技術。天然鉱山で広く利用されているが、将来的には都市鉱山技術としての利用も期待される。