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「ユニバーサルメディカルアクセス」実現のための高度・遠隔医療技術

         日時:10月11日(水)14:30~15:30写真
         場所:アネックスホール F204

概要  産総研では、少子高齢化という社会課題解決のためのユニバーサルメディカルアクセス実現に向けて、様々なヘルスケアに係る研究開発を進めています。 本セミナーでは、産総研が取り組む健康寿命の延伸に関する、次世代医療・診断技術研究ラボの概要説明、医療の遠隔診断・自動診断、医療の高度化・手術の支援機器の取り組みについてご紹介します。

コーディネーター : 産総研 生命工学領域 研究企画室長   油谷  幸代 
講演1  14:30-14:50 
ユニバーサルメディカルアクセス実現のための医療の高度化
および遠隔化・自動化技術


産総研 次世代治療・診断技術研究ラボ 研究ラボ長   丸山  修 
世界に先駆けて超高齢社会に突入する本邦においては、働き手の減少による経済力の低下が懸念されています。その解決の糸口は高齢者の健康長寿延伸がキーであり、そのため信頼性の高い医療を、日本中どこにいても享受できる社会である「ユニバーサルメディカルアクセス」の実現が求められています。 その実現のためには、医療の高度化と医療の遠隔化・自動化の双方の進行が重要となります。
次世代治療・診断技術研究ラボでは、これらの基盤研究に取り組んでいます。医療の高度化では、我が国の死因上位を占める疾病対策、また医療の遠隔化・自動化では、遠隔医療や在宅医療を支援できる医療機器の開発とともに、社会システムの構築を目指しています。
講演2  14:50-15:10 
ユニバーサルメディカルアクセスの実現に向けた遠隔ロボット技術

産総研 次世代治療・診断技術研究ラボ 副研究ラボ長   葭仲  潔 
ユニバーサルメディカルアクセス(UMA)とは、誰もが いつでも、どこでも、どんな状況でも不安無く 質の高い医療・介護にアクセスできる・提供できる 究極の医療アクセシビリティの事を指します。 我々はUMA実現のため、遠隔ロボット技術によって、誰もが簡単に扱える医療機器の基盤技術応用技術の研究開発を行っています。
講演3  15:10-15:30 
即時血液凝固を可能とする低温大気圧プラズマ技術

産総研 電子光基礎技術研究部門 研究グループ長   清水  鉄司 
現在、気体・液体・固体に次ぐ第4の相であるプラズマを医療に応用展開しようと研究が進んでいます。大気圧環境下で低温プラズマを生成すると、熱損傷などを与えることのない化学活性の強い処理が可能です。滅菌、がん治療、創傷治癒、血液凝固のためのツールとしてプラズマ技術は研究開発が進められています。 私たちのグループでは、現在の手術で汎用される高周波凝固装置とは異なる、熱ダメージが無く術後の瘢痕化の原因とならない低温大気圧プラズマ止血機器を開発しました。 本セミナーでは、このプラズマ機器の基本性能やその有効性について紹介します。