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研究チーム紹介

バイオ物質センシング研究チーム

(つくば中央)
チーム長:福田 隆史

研究目標:

バイオ物質センシング研究チームの第一のミッションは、ヒトの生活空間を見守る“環境健全性センシング”技術の開発です。
中でも、生活空間中に潜んでいて、ヒトの健康を害するウイルスやバクテリアなどの病原体をいち早く検知し、感染リスクを低減することができる環境見守りセンシングシステムの実現を目指します。
ここで開発するバイオ物質センシング技術は、ヒトの疾患の早期発見に役立つバイオマーカー検出技術への展開も可能です。
ヒトの中と外からヒトの健康を見守り、安心・快適な日常生活をサポートするセンシング技術を開発し、新産業の創出に貢献します。

広域モニタリング研究チーム

(つくば中央)
チーム長:古川 祐光

研究目標:

広域モニタリング研究チームでは、人の暮らす環境を対象にして、インフラ診断、生体・植物活動、細菌環境、スマート農業に関するモニタリング技術の研究開発を行っています。
実際に現場で使えるシステム化を行いながら、既存技術では賄えない問題に対しての基礎研究を進めています。
基礎研究として、光学、生体医用工学、分光学などをベースとした分光装置開発、光学顕微鏡技術、超解像、OCT、信号解析技術、画像解析技術の高度化を行っています。

スマートインタフェース研究チーム

(つくば中央)
チーム長:吉田 学

研究目標:

来るべきIoT社会に向けて、ヒトを対象とした様々なセンシングデバイスが考案される中、それらが実際に我々の生活の中で使われるようになるには、使用者にとって肉体的・精神的に違和感のないシステムを構築していくことが重要となります。
これを実現するためには、デバイスとヒトの間に生じる界面(インタフェース)をスマート化する、もっと言えばそこにデバイスがあるとは感じられないような環境調和型とすることが不可欠となります。
その実現に向け、我々は、生活に身近なものを基材とすることで日々の暮らしに溶け込む、あるいは、そもそも五感では認知しえないような、究極のアンビエントセンサ技術の開発に取り組んでいます。

センシングシステム設計研究チーム

(つくば東)
チーム長:岡田 浩尚

研究目標:

農畜産業や電力センサ等のセンシングシステムを用いた社会課題解決型の研究開発の推進とIoT社会の実現に必要とされる新たなセンシングシステム基盤技術の確立を目標とした取り組みを進めています。

フレキシブル実装研究チーム

(つくば中央)
チーム長:野村 健一

研究目標:

IoT技術の進化に伴い、電子デバイスを構成する基材の種類が多種多様に変化しています。
具体的には、プリント配線板をはじめとする従来の“固く平坦な基材”だけでなく、曲面形状、伸縮性素材、布や紙などの空隙を有する素材など、これまでにない基材に対応する実装技術が求められています。
本チームでは、次世代デバイスの構築に欠かせない新規実装技術の開発を推進し、さらにはヒトやモノから有意義な情報を収集、処理するセンサシステムの開発、またそれらをサービスビジネスとして活用するための実証、検証に繋げ、最終的な社会実装を目指します。

ハイブリッドセンシングデバイス研究チーム

(つくば東)
チーム長:竹井 裕介

研究目標:

極薄MEMS、印刷エレクトロニクス、テキスタイルハイブリッドエレクトロニクス、無線センサデバイス、センサxAI高次情報センシング技術を統合したハイブリッドセンシングデバイスにより、ヒトのバイタルデータや筋力、インフラ構造物の劣化状態などをモニタリングするシステム実現を目指した研究開発を行っています。

センサ基盤技術研究チーム

(つくば中央)
チーム長:福田 伸子

研究目標:

材料の特徴を活かしたセンサ材料/基材の設計・開発、ウェットプロセスによるセンサデバイス製造基盤技術の開発やプロセス中に起こる諸現象の科学的な解明、材料/プロセス/センサデバイス性能評価技術の開発を推進し、人や社会を支えるセンシングデバイスシステムの社会実装に貢献します。

センシングマテリアル研究チーム

(九州)
チーム長:山田 浩志

研究目標:

「オンリーワンのセンサ材料」を目指して、「材料の探索」、「センサ素子の開発」、「評価・解析技術の開発」に取り組んでいます。これまでに過酷環境用センサや情報通信機器用の圧電材料や生体センシングに適したフレキシブル圧電シート、紫外線を記録できる無機フォトクロミック材料を開発してきました。
一方で、デバイスの新しい非破壊検査法を提案したり、三元系以上の複雑な材料の熱力学状態を高精度で予測するソフトウェアの開発を行っています。

生産プロセス評価研究チーム

(九州)
チーム長:田原 竜夫

研究目標:

半導体製造、機械加工、素材関連など幅広い分野を対象に、大きなコストをかけずに製造技術の質の向上を目指すセンサシステム技術の開発に取り組んでいます。
従来見落とされてきたプロセス異常やその兆候となる事象の発生を検知・診断するために、圧電センサや解析技術の研究を進め、実環境での評価実証に努めています。
センサ等の少量生産に対応するための小型プラズマ源の研究にも取り組んでいます。

センサー情報実装研究チーム

(九州)
チーム長:菊永 和也

研究目標:

フィジカル空間とサイバー空間をつなぐ情報取得ツールであるセンサーデバイス開発と、その情報を社会利益に変える高付加価値化の両方の研究を行っています。
センサーデバイス開発では、ナノ材料、電気化学、分析・光技術を用いて、測れなかったものを測れるようにする技術開発を、センシングデータの社会利益への情報変換技術については、機械学習・統計学・画像解析等の情報処理技術を駆使した研究開発を行っています。
これらの技術を用いて、農業、バイオ、化学、電気、自動車、半導体、医療など分野において、分析・計測のセンサー、デバイス、システムの開発を企業や大学と連携して進めています。

4Dビジュアルセンシング研究チーム

(九州)
チーム長:寺崎 正

研究目標:

独自のビジュアルセンシング技術を開発することで、検出困難、見えている筈、暗黙知など、「価値の分布」を可視化します。
“見える化”により、皆が専門家と同じ視点を共有し、根底にある「止まった常識」や「思い込み」を克服することで、「納得の判断」、「設計・予測・行動の革新」をします。
更に、“見える化”の時間的な要素を活用する事で、「ビジュアルセンシングによる“未来予測(4D)”」に挑戦します。
産業界とは、ビジュアルデータを活用し、判定や予測、センサ敷設困難箇所の拡張可視、シミュレーションの高度化(予測の更新、情報共有)などDX必須要素も含めて、連携を行います。

複合センシングデバイス研究チーム

(九州)
チーム長:来見田 淳也

研究目標:

多種多様なセンサが世の中で活用されるようになるとともに、コンピューティング・AI・通信技術など、エレクトロニクス分野の技術の進化とも相まって、様々な情報を組み合わせて活用することが可能になりつつあります。
単一のセンシングデータでは現象の検知に留まっていたものが、複数種類のデータを組み合わせることで予測技術に進化します。
直接的に観測できなかった現象を、間接的な複数のセンシングデータから浮かび上がらせることもできます。
これを実現するセンサデバイスとして、様々な種類のセンサを統合集積したマルチモーダルセンシングデバイスの開発を行っています。
センサ素子、回路設計、MEMS、そして評価試験まで、垂直統合型の取り組みを、外部連携も交えながら進めています。

【兼務】ウェルビーイングデバイス研究チーム

(人間拡張研究センター:柏)
チーム長:武居 淳

研究目標:

安心・安全・健康な社会や生活の実現を目指して、健康医療・化学・バイオ応用のための材料・デバイス・システムの研究開発に取り組んでいます。
特に、生体計測や精密医療分野でのマイクロナノデバイスの社会実装に向けた高速化・高機能化を実現するために、ナノ材料、マイクロ流体技術、MEMS技術を組み合わせた創造的なマイクロナノデバイスの開発に力を入れており、電磁波を利用した生体内リモート制御による低侵襲医療の実現や、化学・バイオセンサーによる生体センシング・ヘルスケアモニタリングによる予防医療サービスやスポーツ工学の高度化を推進しています。

【兼務】スマートセンシング研究チーム

(人間拡張研究センター:柏)
チーム長:武居 淳

研究目標:

Society5.0の実現において、ヒト・モノからこれまで得られなかったデータを収集し、価値を創出するための情報の源泉となるセンサデバイスを目指して開発を行っています。
それによりこれまで未解決であった社会課題の解決や新しいサービス市場の創出を目指しています。
伸縮可能な形状任意性を有するセンサデバイスや、それをマッピング情報としてマルチモーダルに計測する技術の開発、またそれをモジュール化するための実装技術やセンサに給電するためのエネルギーハーベスト技術等を開発し、環境に馴染み、人に違和感を与えたり、意識させることなく使えるセンサデバイスとして、人間拡張技術に資するデバイスシステムの構築に向けて開発を進めています。