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令和2年(2020年)3月13日に石川県能登地方で発生した地震の関連情報

2020.3.13更新

2020年3月13日2時18分頃に,石川県でマグニチュード5.4の地震が発生しました.震源の深さは約10kmと推定されます.
下に,石川県能登半島周辺の地質と活断層をとりまとめた図を掲載します.

 

能登半島の陸域には,三畳紀の変成岩やジュラ紀花崗岩を基盤として,漸新世~中新世の非海成層,中新世の海成層が広く分布します.周辺海域にも同様の地層が分布する可能性が高いと考えられます.能登半島の西方沖~北岸沿いの海底には,東北東-西南西~北東-南西走向の活断層が断続的に分布し(井上・岡村,2010),能登半島沖起震断層群と呼ばれています(活断層データベース).これらの断層は南東側隆起の右横ずれ成分を持つ活断層と推定されています.2007年能登半島地震は,西部の門前沖活動セグメントで発生しました.2020年3月13日の地震は,その震源断層の東方延長付近で発生しています.さらに,能登半島南部の陸域には,邑知潟断層帯などの北東-南西走向の複数の活断層帯が知られています.

 

能登半島周辺の地質と活断層

 

引用文献

井上・岡村,2010,能登半島北部周辺20万分の1海域地質図及び説明書,海陸シームレス地質情報集,「能登半島北部沿岸域」.

数値地質図S-1,地質調査総合センター

 

活断層データベース