< 2007年(平成19年)新潟県中越沖地震情報

緊急現地調査速報(第一報)

現地調査班:粟田泰夫,丸山 正(活断層研究センター),小松原 琢(地質情報研究部門)

 

産業技術総合研究所では,7月17日より緊急の現地調査を開始した.調査内容は,主として海岸部の隆起沈降等の地殻変動の調査,および地盤の液状化等による被害の調査である.

これまでに,海岸の護岸に付着するカキの分布高度から,震源に近い柏崎市椎谷漁港で,北方の長岡市寺泊地区と比較して約25cm程度隆起している可能性が認められた.潮位等の補正はまだ十分ではないが,暫定的な計測結果は図に示すとおりである.