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第1回 Quantum CAE研究会

CAE (Computer Aided Engineering)やMI (Materials Informatics)など、モノづくりの設計工程における自動化はすべての産業界で進められ、優れた製品を短期間で開発することに貢献しています。特に、AIによる科学的発見を自動化する手法が近年注力され、推進のための白書が各国で公開されました。これらの自動化では、シミュレーション、機械学習やAI、最適化といった計算タスクが統合して利用され、複雑な設計や科学的発見の自動化と計算の高速化が期待されています。
Quantum CAE研究会では、これらの計算を実際に量子コンピュータで実行した際の「効率性」や「有効性」について、検討します。たとえば、構造解析を量子コンピュータで実施する手法や、そのための基礎技術の検討、もしくは構造最適化に関する全ての計算を量子コンピュータで実行するための方法論の開発などです。そこにはイジングソルバーやテンソルネットワークなど、古典から量子への橋渡しをする技術の活用も含まれます。当該目的に適う研究であれば、モノづくりや科学の自動化以外の研究も対象です。

開催概要
イベント概要 第1回のCAE研究会では、量子コンピュータの基礎から応用までをカバーし、モノづくりや科学の自動化における新たな可能性を追求します。参加者にとっては、量子コンピュータを活用した計算の高速化が、モノづくりにどのような影響をもたらすかを理解し、将来の研究開発の方向性を模索する貴重な機会となります。また、産業界と学術界の架け橋として、最新の研究成果を共有し、産業界のニーズと学術界の最先端技術とをつなぐ場を提供します。
(本研究会の発表の一部には、SIP「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」の研究テーマ「量子計算ソリューションによるビジネスエコシステム構築の戦略的取組」の成果が含まれます。)
主催 産業技術総合研究所 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)
共催 大阪大学 量子情報・量子生命研究センター
光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)量子情報処理(量子AI) 知的量子設計による量子ソフトウェア研究開発と応用
日時 1日目:2024/5/ 9(木)13:00-17:45(12:00 開場予定)
2日目:2024/5/10(金)10:00-17:45
会場 産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館11階 会議室
東京都江東区青海2-4-7 別館11階会議室(交通アクセス
参加費 無料(要・事前登録)
*1日目(5/9)のセッション後に、懇親会(4,000円程度)を予定しております。参加者には別途ご連絡します。当日、会場でお支払いください。(現金のみ)
申込 定員に達したため、参加登録を締め切りました。多数のお申込みありがとうございます。
プログラム プログラム詳細はこちら

1日目:5/ 9(木) *18:15-20:15 懇親会
 
  • 門脇正史(産業技術総合研究所、(株)デンソー)
       Quantum CAE : 量子コンピュータによる未来のモノづくりと科学の自動化
  • 向田志保(三井化学(株))
       生成AIを活用した新規用途/材料探索の高精度化・高速化
  • 三瓶大志、七種紘規(早稲田大学)
       高速な触媒開発に向けた古典/量子ハイブリッド化による表面状態解析
  • Qi Gao(高玘)(三菱ケミカル(株))
       最適化とAIの融合技術による材料探索の研究事例
  • 宇野隼平、大塩耕平(みずほリサーチ&テクノロジーズ(株))
       モンテカルロ計算を用いた設計と量子アルゴリズム
  • 宮本幸一(大阪大学)
       ボルツマン方程式求解の量子アルゴリズム:宇宙大規模構造形成シミュレーションを例に
  • 五十嵐朱夏(産業技術総合研究所)
       格子ボルツマン法による輻射輸送計算の量子アルゴリズム
  • 田中雄(ソニーグループ(株))
       Koopman-von Neumann線形化法の量子アルゴリズム

  • 2日目:5/10(金)  
  • 田村亮(物質・材料研究機構、東京大学)
       イジングマシンを用いたブラックボックス最適化手法の材料研究への応用
  • 関優也(慶應義塾大学)
       ブラックボックス最適化の高効率化に向けたFactorization machineの学習手法
  • 牧野大介((株)Jij)
       量子アニーリングマシンを活用したブラックボックス最適化の活用事例:血行動態予測モデルのハイパーパラメータ探索
  • 菅義訓(トヨタ自動車(株))
       自動車材料研究に於ける量子コンピューティングの活用可能性
  • 津田宏治(東京大学)
       AI4Scienceにおける量子CAEの可能性
  • 寺田賢二郎(東北大学)
       計算固体力学における量子アニーリングの適用性に関する基礎的検討
  • 村松眞由(慶應義塾大学)
       量子アニーリングによる材料微視組織解析のためのPhase-fieldシミュレーション
  • 遠藤克浩(産業技術総合研究所)
       アニーリングマシンにおける実数表現の違いがもたらす顕著な計算性能の変化とその考察について
  • 佐藤勇気((株)豊田中央研究所)
       Quantum CAEに関する取り組み紹介:偏微分方程式の求解と設計最適化のための量子アルゴリズム
  • 菅野恵太((株)QunaSys)
       量子位相推定アルゴリズムを用いた量子コンピュータによる固有振動数解析
  • 斎藤隆泰(群馬大学)
       量子コンピューターと計算数理工学
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    連絡先

    国立研究開発法人 産業技術総合研究所
    量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)量子アプリチーム

    〒305-8568 茨城県つくば市梅園1-1-1 中央事業所 第2群
    Eメール:M-Quantum_CAE_jimu-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)

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