超室温有機強誘電体である一連のプロトン互変異性結晶について、ドメイン壁のピン止め等の動作阻害要因を高電場印加処理により除くことで、動作を最適化し再現性も改善できました。その結果、BaTiO3超えの高性能であるクロコン酸を含め、Berry位相論に基づく分極シミュレーション結果(機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター 石橋 章司 上級主任研究員の計算)を高精度で実証しました。材料固有の分極特性が得られたことで、高性能化のための材料設計指針を明確にでき、今後の材料開発の加速が期待されます。
詳しくは..
Nature Commun. 8, 14426 (2017),
関連情報: 産総研論文賞受賞(2020),
Nature 463, 789 (2010) , Adv.Mater., 23, 2098 (2011) ,Mol. Sci., 5, A0041 (2011) |