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研究領域

部門長あいさつ

 
電子、光は現代社会を支える情報通信技術(ICT)~サイバーフィジカルシステム(CPS)における情報担体であり、その特性を効率的に活用することが極めて重要です。近年、AI技術等の進展によって扱われる情報量が飛躍的に増大し、それに伴う消費エネルギーの増大が社会問題となっていますが、この問題を解決するためには、革新的な高機能かつ省エネルギーで動作するデバイスの開発が必要となります。電子と光の特性を活かした基盤的な新技術(新材料開発・デバイス作製・プロセス開発)の開拓は、各分野でゲームチェンジャーとなり得る取り組みです。また、電子、光はこれらの革新的なデバイスを作製するプロセスにおいても種々活用されるものです。

電子光基礎技術研究部門では、研究部門として基礎研究から実用化につなげるための研究および開発までを総合的に実施します。具体的には、電子と光のそれぞれの特性に加え、電子と光の融合により発現する特性を活用した技術シーズの探索と、その応用技術の研究開発を推進します。基盤的な新規材料の開発、新規プロセスの開発を、それらを活用したデバイスプロトタイプによる機能実証に繋げることで、従来技術の延長では達成できない極限的省エネルギーデバイス、難加工材の精密加工プロセス、高感度センシングなどの実現を目指しています。産総研内外との幅広い連携による研究開発を推進し、将来の安全安心で持続可能な社会の実現に向け貢献してまいります。

【2024年4月 研究部門長・佐藤正健】

電子光基礎技術研究部門
部門長 佐藤 正健