2007年3月25日能登半島地震による周辺活断層への影響評価
文責:遠田晋次(地震テクトニクス研究チーム)
断層は地表から深さ15kmまで延びていると仮定し,その地表投影を示した.傾斜は震源断層とその西延長は60°.その他は55°とした.緑線は各断層の地表での位置を示す.沿岸断層群の位置は,能登半島西方海底地質図(産総研,印刷中)に基づく.
今回の地震による邑知潟断層群以南の陸上活断層への影響はごくわずかである(大気圧の1/10以下の圧力変化).しかしながら,震源断層の西側延長部にはきわめて大きな応力変化があり,実際余震活動も活発である.また,その南に南北にのびる2条の海底活断層にも活動を促進する圧力が加わったと推定される.