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2024年

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センター長挨拶
人間拡張とは、人に寄り添い人の能力を高めるシステムのことです。
英語の「Human Augmentation」の日本語訳に相当します。「Augmentation」とは増強、増大させることで、音楽では半音上げるという意味で使われています。Augmented Realityを、日本語で拡張現実感と訳した流れから、「Human Augmentation」は人間拡張と訳されています。
広い意味では、顕微鏡や望遠鏡も人間拡張ですが、人間拡張研究センターでは、情報技術やロボット技術を活用したウェアラブル(装着できる)あるいはインビジブル(見えずにそばにある)なシステムを研究対象とします。これらのシステムの装着・利用によって、人間単独の時よりも能力を拡張することはもとより、その継続使用によって人間自身の能力も維持・増進できるようにします。そして、それらが社会で継続的に使用され、新しい産業基盤になるような状況を目指します。

すなわち、人間拡張研究センターは、人間拡張という新しい技術によって、人間が本来持つ能力の維持・向上(体力、共感力、伝達力など)、生活の質の向上(満足度、意欲などの向上)、社会コストの低減(医療費、エネルギー、未使用製品などの低減)、産業の拡大(製造業のサービス化の推進、IoTを用いて生活データを蓄積し、AIで価値ある知識とする知識集約型産業の創出)を目指す研究センターです。このために、人間拡張研究センターには、人に寄り添えるセンサ・アクチュエータデバイスの研究者、ロボット技術の研究者から、人の身体力学や感覚・認知科学の研究者、産業化に必要なサービス工学や統合デザインの研究者が集まります。

人間拡張研究センター 概要図
人間拡張研究センターは、あらたに設置された産総研・柏センター(東京大学・柏IIキャンパス内)にあります。東京大学や隣接する千葉大学、あるいは、国立がん研究センターとの連携を活かして研究を進めています。また、この柏の葉地区は、大型のショッピングモールや住宅地が密集する新興地区です。この地の利を活かし、開発に関わった不動産業者をはじめ、地域住民の皆さんの協力を得て、人間拡張技術を中核とした新しいサービスビジネスの社会実装研究を進めて参ります。

持丸正明の画像

人間拡張研究センター
研究センター長
持丸 正明
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