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研究設備

 多種多岐にわたる汚染物質を精度よく分析し、地圏環境における存在形態や移動・移行、相互作用、ならびに浄化メカニズムなどを解明するために、地圏環境リスク研究グループでは、各種研究設備の整備と開発に力を注いでおります。重金属類や揮発性有機化合物(VOCs)、放射性物質及び微生物など、或いは、気体、液体及び固体の何れ種類の汚染対象物質も分析・評価可能です。以下、代表的な設備を紹介します。

重金属類分析機器

 鉛やヒ素及びカドミウムなどに代表される重金属類(「土壌汚染対策法」では、第二種特定有害物質として指定)の分析が可能な機器です。

 現場でのスクリーニング調査に対応可能な携帯型蛍光X線分析装置(XRF)や、卓上XRF、原子吸光分析装置(AA )及び水溶出、或いは酸抽出液を高感度で分析可能な誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP-AES)と誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS、2台)を有しております。

・携帯型XRF

・卓上XRF

・ICP-AES

・ICP-MS

有機化合物分析機器

 テトラクロロエチレン(PCE)やトリクロロエチレン(TCE)及びベンゼンなどに代表される揮発有機化合物(VOCs)(土壌汚染対策法)では、第一種特定有害物質として指定)の分析が可能な機器です。また、ポリ塩化ビフェニル(PCB)や多環芳香族炭化水素(PAH)及びダイオキシン類(DXN)の分析にも対応可能です。

 パックドカラムとキャピラリカラム測定が可能な高性能汎用ガスクロマトグラフ(GC)(3台)、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)(2台)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)及び高速液体クロマトグラフィー/質量分析(HPLC/MS)などを有しております。

・GC

・GC-MS

・HPLC

・HPLC-MS

放射能測定装置

 空間線量の測定や核種の同定及び放射性物質濃度の分析が可能な機器です。

 空間線量のみならず、核種の同定をも可能な携帯型放射線量測定装置や現場での測定にも対応可能な可搬型放射能分析装置及び環境水中の低濃度の放射性セシウムを迅速に捕捉・回収可能な装置(迅速くん、グループ員の開発製品)を有しております。

・携帯型放射線量特定装置

・可搬型放射能分析装置

・迅速くん

 

微生物解析装置

 土壌・地下水から微生物のDNAやRNAの抽出、増幅・複製および定量分析が可能な機器です。

 粘性土を含む難透水性土壌試料からの間隙水の抽出・分離装置(高速大容量冷却遠心機)や電気泳動装置、ゲル撮影装置、ホモジナイ ザー(細胞破砕機)、サーマルサイクラー(PCR)、リアルタイムPCR装置、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)、安全キャビネット及び恒温培養器などを有しております。

・電気泳動及びゲル撮影装置

・サーマルサイクラー

・リアルタイムPCR装置

・恒温培養器

その他設備

 上記設備のほか、鉱物組成を同定するためのX線回析装置(XRD)、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)、水溶液中の陰・陽イオン成分を分析するためのイオンクロマトグラフ(IC)、固体及び液体中の全有機炭素(TOC)・全窒素(TN)を分析するためのTOC/TN装置、全自動元素分析装置(CHNS/O)、溶液中物質の特徴や分子構造を同定し、物質濃度の分析が可能な紫外・可視光分光光度計、比表面積・細孔分布測定装置、難透水性材料を対象とした高精度透水試験装置(グループ員の開発製品)、カラム試験装置、拡散試験装置、多項目水質計、弾性波速度測定装置及び比抵抗分布測定装置など充実した設備を有しております。

 

・フーリエ変換赤外分光光度計
(FT-IR)

・イオンクロマトグラフ(IC)

・全有機炭素分析装置(TOC)

・全自動元素分析装置

・紫外・可視光分光光度計

・比表面積・細孔分布測定装置

・高精度透水試験装置

・比抵抗分布測定装置

 

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