
研究目的
近年、環境問題が多方面にわたってクローズアップされている中で、土壌・地下水汚染に代表される地圏環境問題が発展途中国だけでなく、先進国においても依然として深刻な社会問題となっております。
土壌・地下水汚染問題を合理的に解決するために、地圏環境リスク研究グループでは、汚染の調査・評価・管理技術に関する先導的かつ体系的研究開発を戦略的に実施しています。
また、関連研究成果を知的基盤として整備するとともに、各種廃棄物の埋設、休廃止鉱山の跡地管理、東日本大震災復興支援など、広範囲にわたって適用し、実社会の問題解決に積極的に取り組んでいます。
さらに、技術研修や技術支援、国際協力プロジェクトへの参加及び国際規格制定への参画などを介して、国際社会への貢献にも努めています。

研究テーマ
- 発光バクテリアを用いた汚染物質の毒性および簡易検出技術
- クロロエチレン類汚染の微生物による浄化を促進するメカニズムの解明
- 土壌粒子のバイオレメディエーションへの影響評価
- 多次元多成分多相流の数値シミュレーション技術
- 重金属類土壌汚染のスクリーニング調査および迅速マッピング技術
- 自然由来汚染の判別技術
- 難透水性材料を対象とした高精度透水試験技術
- 地盤および岩盤材料を対象とした拡散試験技術
- 酸化・還元条件を制御したカラム試験技術
- 鉛ガラスの溶出試験技術
- ジオインフォマッチクス
- 土壌汚染調査に関する試験法・その他関連調査・評価技術