産技連 ライフサイエンス部会 バイオテクノロジー分科会
   研究成果・実用化事例発表会(LS-BT2015)

(会場:産総研つくばセンター共用講堂、2F大会議室)   

開会
挨拶
 9:00-9:05 
ライフサイエンス部会長/バイオテクノロジー分科会長 小高  正人 
特別
講演
 9:05-9:45 
「食品・バイオ分野における産総研と公設試の連携」
産総研 臨海副都心産学官連携センター 三宅  正人 
《講演概要》食品付加価値に係る食材の機能成分表記に企業は強い関心を有する。 ここでは産総研内外の関連技術を紹介し、食品産業活性化に資する公設試と産総研の連携方法について議論したい。
B1
 9:45-10:05 
代謝改変大腸菌によるパラアミノ安息香酸の生産
  Production of para-aminobenzoic acid by metabolically engineered Escherichia coli
地方独立行政法人 大阪市立工業研究所 駒  大輔 
《講演概要》パラアミノ安息香酸はポリマー原料などへの応用が考えられる芳香族化合物である。 帝人株式会社との共同研究で大腸菌を染色体工学的に改変し、グルコースから8g/L以上で生産することに成功した。
B2
 10:05-10:25 
県産の原材料を使用した清酒の品質向上に関する研究
  Improvement of the quality of Sake made in Yamanashi prefecture
山梨県工業技術センター 生活技術部 食品酒類・バイオ科 長沼  孝多 
《講演概要》本発表では、県産の原材料を使用した清酒の品質向上を目的とし、富士桜の花や桃の実から採取したオリジナル清酒酵母の泡なし化を実施したので、 その特徴を含めて報告する。あわせて、酒造米の県内生産についての成果を報告する。
B3
 10:25-10:45 
「栗皮の有効利用法の探索」
  Study on effective utilization of chestnut skin
長野県工業技術総合センター 食品技術部門 食品バイオ部 水谷  智洋 
《講演概要》栗渋皮エキスを糖尿病モデルラットに経口投与した結果、生体内への最終糖化産物の蓄積が抑制され、抗糖化効果が認められた。 また、三次元培養表皮モデルを用いて、栗皮に含まれる成分の美白効果を検討した結果、プロトカテク酸に強いメラニン生成抑制効果が認められた。
B4
 10:45-11:05 
「てんこ小豆「黒ささげ」の生理機能性に関する研究 」
  Physiological function of“Tenko”red beans
秋田県総合食品研究センター 高橋  砂織 
《講演概要》これまで、大豆や小豆に関する機能性研究は行われてきたが、「てんこ小豆(黒ささげ)」の機能性に関する研究は皆無であった。 今回、「てんこ小豆」の機能性に関して検討を行い、てんこ小豆の熱水抽出液に高血圧関連酵素類に対する強い阻害活性を見出した。
B5
 11:05-11:25 
「アディポサイトカインの産生調節物質の探索 ―生活習慣病の予防・改善― 」
  Regulation of adipocytokines by natural products in cultured mouse, rat and mammalian cells
--- Towards the prevention and improvement of lifestyle-relateddiseases---
産総研 バイオメディカル研究部門 河野  泰広 
《講演概要》近年急増しているメタボリックシンドローム(生活習慣病の一つで、内臓脂肪蓄積を伴う高血糖・高血圧・脂質異常)の対策が求められている。 血糖・血中脂肪を下げる機能性食品を開発するため、メタボリックシンドロームで減少する血中のアディポネクチンや、増加するPAI-1・TNFαを指標とした食用植物の機能性探索を行った。
B6
 11:25-11:45 
「複雑な混合物溶液からそのままで情報抽出する便利な手法」
  Direct analysis approach for highly complicated mixture solutions
産総研 バイオメディカル研究部門 根本  直 
《講演概要》血液や尿などの体液、果汁や食品、活性粗抽出物など複雑な混合物を精製すること無く多検体NMR計測を行い、 スペクトルを解釈することなしに隠れたメカニズムや物質本体に迫ることのできる便利な技術を紹介する。
閉会
挨拶
 11:45-11:50 
産総研 イノベーション推進本部 連携主幹 花井  修次 


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