研究者紹介

山岸 彩奈/YAMAGISHI Ayana

細胞分子工学研究部門

Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute

AIST-INDIA機能性資源連携研究室 主任研究員

研究テーマ
  • 塩化物イオン排出能の測定によるがん浸潤性評価
  • がん細胞の転移に関わる中間径フィラメントの機能解明
  • 原子間力顕微鏡を用いたがん細胞の弾性率と浸潤性の関係解明
研究内容
研究紹介図

外力印加によりがん細胞から排出される塩化物イオンの排出能が、がん浸潤性と相関するという知見をもとに、細胞排出イオンを直接検出するデバイスを用いたがん浸潤性評価方法を開発しています。また、中間径フィラメントのネスチンを標的とした、がんの浸潤・転移抑制手法の開発に取り組んでいます。

キーワード

がん診断バイオマーカー疾患メカニズム解明

細胞が排出する塩化物イオン測定デバイス

技術内容
細胞が排出する塩化物イオン測定デバイスの図

悪性がん細胞に特異的に発現する塩化物イオンチャネルの活性を指標として、がん細胞の判別、悪性度の評価、ならびにチャネル阻害剤のスクリーニングを可能とするデバイスです。塩化物イオンチャネルCLIC1は、細胞容積調節機構の主たる因子であり、がん細胞の浸潤や運動能に深く関与すること、その活性はがん悪性度と相関するが知られています。 本デバイスでは、カンチレバー部により単一細胞を圧入し、機械刺激によって塩化物イオンチャネルを開口させます。これにより細胞外へ排出された微量の塩化物イオンを、高感度FETセンサを用いて検出する技術です。 従来の蛍光プローブとは異なり標識を必要とせず、単一細胞を生きたまま短時間に測定できる点を特徴とし、がん細胞の浸潤能の違いといった悪性度の定量的評価が可能です。

関連知財
  • 特開2021-191238(2020/6/5):がん細胞の評価方法および評価デバイス
  • 特願2023-093435(2023/6/6):塩化物イオンセンサ並びにそれを用いたがん細胞の検出及び/又はがん細胞の悪性度評価のためのデバイス
関連文献
応用可能な産業分野キーワード

検査機関・サービス医療機器医薬品(内服・点滴・注射)