戸井田 力/Riki Toita
モレキュラーバイオシステム研究部門
Molecular Biosystems Research Institute
バイオ分子機能制御研究グループ 上級主任研究員
研究テーマ
- マクロファージ表現型スイッチング技術
- 炎症性疾患治療・再生治療への応用
- 全身性免疫疾患の制御
研究内容
マクロファージ表現を制御するバイオマテリアルを開発する。組織再生や疾患に対する有効性を評価するとともに、その作用機序を評価する。現在、骨、皮膚などの組織再生、非アルコール性脂肪性肝炎、術後癒着などの疾患を標的として研究を進めている。
キーワード
マクロファージ表現型を標的とした機能性材料
技術内容
炎症は生体恒常性に不可欠であるが、慢性化すると様々な難治性疾患の発症を促進したり、組織再生の正常な治癒が起こらなくなる。マクロファージは慢性炎症と組織修復のスイッチングに寄与する免疫細胞の一種である。マクロファージは炎症性M1型と抗炎症・治癒性のM2型に大別される。M1型の異常亢進は組織修復の遅延や炎症性疾患の進展に関与する。M1型マクロファージをM2型にスイッチングするナノ医薬を開発した。局所投与で炎症性疾患の改善や組織修復が促進される。医療機器の表面にナノ医薬を積層する技術も開発した。医療機器を体内に埋植すると異物反応による線維性カプセルが形成され、機器の機能不全が起こるが、ナノ医薬を修飾することで阻害することができる。また、インプラントやシートに修飾すると、骨や筋肉の修復を促進する材料として使用できる。ナノ医薬は、M1型マクロファージに選択的に取り込まれ、薬を選択的に送達することが可能である。各種炎症性疾患や線維症の治療に有効であることが分かってきている。
関連知財
- 特願2020-207430(2020/12/15):インプラント材、及びインプラント材の製造方法
- 特願2023-137251(2023/08/25):シート
関連文献
- R. Toita et al., Acta Biomaterialia, 2024, [doi/10.1016/j.actbio.2024.08.012]
- R. Toita et al., Advanced Healthcare Materials, 2024, [doi/10.1002/adhm.202302611]
- R. Toita et al., Acta Biomaterialia, 2022, [doi/10.1016/j.actbio.2022.10.024]
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